チコちゃんに教わった | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

7月に作った押絵の板絵。

顔の上半分のお面をモチーフにした作品です。

 

 

 

アイマスクの様な形をした顔の上半分にかぶるお面は 西洋の仮装パーティーやカーニバルなどで見かけることがありますが(画像は ネットからお借りしました) 

 

 

 

日本にも古くから存在している形のお面です。

(画像は ネットからお借りしました)

 

 

 

このお面の存在は知っていたんですが 正式な名前や どんな時に使われていたかは知らずにいた所 先週 たまたま見たNHKの《チコちゃんに叱られる》で このお面の事が放送されていました。

 

このお面の名前は 《目鬘(めかつら)》

厚紙に目の穴をあけ 髪や眉 まつ毛などを描き 顔の上半分だけを覆う簡単なお面で《百眼(ひゃくまなこ)》と呼ばれるものでした。

(画像は ネットからお借りしました)

 

 

 

身分制度が厳しかった江戸時代 花見の宴やお祭りで羽目を外して楽しみたい時に このお面をつけ顔を隠し 身分が解らないようにして楽しむようになったのが始まりなんだそうです。

その後 目鬘は お祭りなどで売られるようになりました。

(画像は ネットからお借りしました)

 

 

 

 

こちらは 手持ち本《Tenugui  江戸手拭》(ピエ・ブックス 2007年) に掲載されていた 様々な表情の目鬘を染め上げた手ぬぐいです。

 

 

 

江戸後期の天明期頃(1781年~1789年) 吉原の幇間(ほうかん)()で目鬘を使って 次々表情を変え 笑いを取る座敷芸が始まり やがてこの芸は落語家に取り入れられ 《百眼》と名付けられ流行しました。

 幇間とは・・・宴会やお座敷等の酒席で 主人やお客の機嫌を取り 自ら芸を見せ

         芸者や舞子を助けて場を盛り上げる職業の男性の事。

         別名《太鼓持ち》《男芸者》また敬意を持って《太夫衆》と呼ばれ

         ました。

 

上記の手ぬぐいは 折りたたみ方を変えれば 《百眼》式に遊べるもので 花見向きの手ぬぐいとして作られたそうです。

 

 

その後 目鬘だけでなく お祭りの時には ひょっとこやおかめなどの縁起の良いお面が売られるるようになり 今でも子供向けのキャラクターのお面がお祭りの時に売られていますが それも当時の名残が続くものなんだそうです。

チコちゃん 教えてくれて ありがとうね~~~🙏

 

 

縁起の良いおかめやひょっとこのお面と言えば 以前 町田天満宮の骨董市に行った時に おかめちゃんとひょっとこのお面をかぶってお神楽を踊っているのを見ることができました。

 

 

 

最近は 狐のお面がブームのようで つい最近も江戸の伝統工芸を扱った番組で 若いでデザイナーさんと江戸木目込みの職人さんがコラボして 木目込み狐面の製作キットを販売し始めたというのも見ました。

 

 
 

そういえば いつだったか開成町の古道具のはるさんで 口が開け閉めできるかっこいい狐面を見たこともあったけ・・・

 

 

 

はるさん しばらく行っていないので 行きたいな~~