間もなく休館 お早めに! | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

 

箱根のポーラ美術館で化粧道具の展示を見た時 展示されていた櫛や簪は東京青梅市にある 酒造会社澤乃井が作った櫛かんざし美術館から借り入れたものだと知りました。

素晴らしい展示の数々に魅了され 思い立って 青梅に車を走らせたのは9年前。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1度見に行きたいと思い調べると 何と美術館は今月28日で当面休館になるとのこと・・・・

これは行くしかないよね!!ってことで 湘南キャンディーズのお二人を誘って 昨日青梅へ車を走らせました。

 

相変わらずの珍道中の様子は 花月さんが詳しく紹介してくれると思うので 私は 美術館の事を覚書も兼ねて書いておきたいと思います。

 

 

9年前に行った時には 青梅までの高速道路が整備されてなく 下道をトロトロ走り ずいぶん時間がかかりましたが 今回は 厚木から小田原厚木道路~圏央道を走り 1時間半 前に行った時より 1時間以上早く着くことができました。

 

 

美術館のロビーの大きな窓からは 御岳渓谷が一望でき 遊歩道を散策出来ます。

前回行った時には 雨降りで苔がとてもきれいでしたよ

 

 

 

 

館内はフラッシュをたかなければ 撮影OKとのことだったので 写真をたくさん撮らせていただきました。

美術館のロビーで まず目に入るのは 江戸和時計《二梃天符式台時計》(復元品)と

 

 

 

 

吊るし飾り。

この吊るし飾りは 袋物を中心としたものですが このサイズの袋を 小さな端切れを繋いで作るのは さぞ大変だったっでしょうね~~~。

私は 同じ形の端切れを何枚も繋ぐパッチワークは 苦手なので 思わず見入ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

さてさて 展示室に入りましょう。

ここは好きな人にとっては 1つ1つ丁寧に見るには 1日あっても足りない空間です。

 

 

 

まずは江戸時代のかんざしコーナーから。

細かい部分は 画像をアップしてご覧くださいね。

 

金銀珊瑚のびら簪

 

 

 

飯塚桃葉作(左)と原羊遊斎(右)の《立雛図蒔絵》(鼈(すっぽん)甲櫛)

 

 

 

 

 

道笑作 《藤樹人物図》(象牙)

 

 

 

 

何度見ても圧巻なのは 《桧扇に梅に鳥籠に鶯》(銀珊瑚びらびら簪)

 

 

 

 

花嫁びら簪は 花嫁さんが歩くたびに 籠の中に入った珊瑚が回転したり 鎖の先についている鈴が鳴ったり 飾りが揺れたりする華やかな簪です。

この簪も鎖についているおめでたい鶴や亀のかざりが揺れて さぞ華やかだったでしょうね。

 

 

こちらは 南蛮人や隠れキリシタンのモチーフが描かれたもの。

 

 

 

 

女性が使う櫛や簪 男性が使う矢立て(墨と墨壺を合わせた携帯用の筆記用具)や印籠に同じモチーフを描いたものは 今で言うペアルック。

 

 

 

こちらの櫛と印籠には 北斎の《富嶽三十六景》に似た絵が描かれ 根付までつけられています。

 

 

 

明治時代の象牙櫛 簪 笄

 

 

 

昭和時代の《花文様蝶貝鼈甲櫛 簪 後挿》

 

 

 

大正~昭和のつまみ細工の花櫛と簪

 

 

 

簪や櫛以外の展示品も目をひきます。

 

化粧道具

 

 

 

手の込んだ鯉の滝登りの着物 

 

 

 

武者絵が描かれた着物は 十三参りの子が着るサイズの振袖でした。

女の子の着物にも こんなに勇ましい柄があるのですね~~

 

 

 

こちらは 坂東玉三郎さんが着用した衣装や簪

 

 

 

 

そして 玉三郎さんの隈取です。

 

 

 

展示品は ご紹介しきれないので その中のごく一部をいただいてきたパンフレットや 購入した参考本から ご覧くださいね。

 

 

 

 

 

 

 

ギヤマンの簪と櫛(江戸時代)

 

 

 

《宝尽し嵌装象牙櫛》(芝山銘)

芝山細工は 江戸時代末期に下総  芝山の大野木専蔵  が考案したといわれ明治には盛んに輸出されたる象嵌工芸ですが 以前 なんでも鑑定団に出品された芝山細工の筆立てを見ましたが 鑑定額にびっくりでした。

 

 

 

 

明治時代の豆簪

 

 

 

昭和時代の洋髪用 金魚型水晶簪

 

 

 

日本髪のレプリカも展示され 1階のロビーでは 日本髪を結う工程のビデオを見ることができますよ。

 

 

 

今回 美術館は28日で休館となってしまうため 受付で入場券を買った時に 一筆箋と ポストカードのセットをいただきました。

ショップで グッズを¥1000以上購入すると 美術館の母体 澤乃井酒造から 著名人が書いた《酒》の文字をデザインしたミニバッグもいただきました。

 

 

 

こちらは 頂いた一筆箋。

各地の織物の文様がデザインされていいます。

 

 

 

こちらは 頂いたセットのポストカードです。

 

《鷺文様蒔絵櫛》(法橋光琳 印)

 

 

 

《京洛名所図蒔絵櫛》(梶川 印)

 

 

 

《秋草文様象牙櫛》(柳川)

 

 

 

《沢瀉(おもだか)蛍文様蒔絵櫛》(桃葉(花押))

 

 

 

《扇梅鳥籠飾り 金銀珊瑚 びら簪》

 

 

 

《桜花文様蒔絵櫛》

 

 

《瓢飾り鼈甲珊瑚びらびら簪》

 

 

 

《桜樹水禽文様刺繍筥迫》

 

 

 

受付でいただけるものがもう1つ。

美術館が定期的に発行していた豆知識の印刷物が冊子になっていて 頂くことができます。

ここでしか手に入らない資料をいいただけるのは 私にとっては とても嬉しいことです。

 

 

 

 

そして ショップで売っているグッズや 美術館が発行している本は 一部を除き 半額にプライスダウン。

 

こちらは 以前行った時に購入した本です。

《櫛かんざし》2003年 ¥1800(税別)

 

 

 

持っていなかったこちら2冊の本が半額になっていたので お持ち帰りさせていただきました。

《澤乃井ままごとやコレクション 櫛かんざし》1998年 ¥2400(税別)

《櫛かんざしとおしゃれ》2013年 ¥1800(税別)

 

 

 

もう1つのお得ポイント。

渓谷向こうにある澤乃井酒造直営 豆腐料理の豆らくさんでランチをいただいたら 美術館入場券の割引券をいただけますよ(\600→\500)

 

 

 

櫛かんざし美術館は 休館後の動向は 未定とのこと。

今月28日(日)が最終開館になるので ご興味のある方は 是非 今のうちにお出かけください。

週末の土日には 館長さんによるギャラリートークが午前 午後の2回ずつあるそうですよ。

これ行きたかったな~~~~