鎌倉大町巡り その3 別願寺と上行寺 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

八雲神社に参拝した後は バス通りに出て 別願寺へ。

 

日蓮宗のお寺が多い 鎌倉駅から長谷駅周辺の中では珍しい時宗のお寺です

元々は真言宗の能成寺というお寺だったそうですが 弘安5年(1282年)に当時の住職だった公忍が一遍に帰依し 時宗に改宗し別願寺としたそうです。

 

 

バス通りから見える本堂を見て ビックリ!

 

 

 

とてもきれいで新しい本堂は 去年(2022年)に再建されたばかりだそうです。

 

 

 

こちらは ネットからお借りした再建前の別願寺。

 

 

 

本堂内のご本尊は 阿弥陀如来像(中央)ですが

 

 

 

左側のお厨子の中に魚籃観世音(ぎょらんかんのん)様が安置されて 鎌倉観音巡礼の第13番札所になっています。

本堂の外側から写真を撮らせていただいたので 遠くてわかりいにくいですが 左手に下げた籠の中から 魚が顔を出している とても珍しい観音様でした。

 

 

 

 

 

ネットからお借りしたこの写真なら 少しはお姿がわかるかな・・・?

 

 

 

魚籃観音は 中国生まれ。

三十三観音の一つで 馬郎婦観音(めろうふかんのん)と同体とも言われ 魚を入れる籠を持つものや 大きな魚の上に立つものがあるそうです。

一般的に 仏さまには性別がないと言われていますが 魚籃観音や馬郎婦観音は女性の仏様。

さかのぼること唐の時代に魚を扱う美女がいて 観音経・金剛経・法華経を暗唱する者を探しあて結婚するも まもなく亡くなってしまったため この女性は 法華経を広めるために現れた観音様だとされ それ以降 魚籃観音や馬郎婦観音として信仰されるようになったことから 女性だとはっきりいしている仏様なのだそうです。

観音様の中には ひげを生やして とってもイケメン男性のような観音さまもいらっしゃって これはこれで魅力的なんですけどね。

 

 

こちらはネットからお借りした徳島県美波町の薬王寺の魚籃観音

 

 

 

こちらもネットからお借りした 京都詩仙堂の馬郎婦観音

 

 

 

若い頃 京都一人旅によくいっていましたが その当時 泉涌寺に祀られている 楊貴妃観音に魅せられて 何度か会いに行きました。

同じ中国の美しい女性の観音様ということもあってか 楊貴妃観音も魚籃観音も魚籃観音も エスニックな雰囲気が漂い とてもやさしく美しいお顔立で 雰囲気がよく似ている様に思います。

 

 

本堂の左側には 足利持氏公の供養塔があり 鎌倉市の有形文化財に指定されています。

 

 

 

 

 

ブログで見たガイドさんのコースには入っていなかったのですが 別願寺と道路をはさんだ所に 鬼子母神や 瘡守稲荷などの手書き看板がある大きなお堂が目に入りました。

これは ちょっと立ち寄りたいですね~~

 

 

 

日蓮宗 上行寺です。

 

 

 

 

まずは 手書きの張り紙がされた本殿。

 

 

 

味のある七福神と古い絵馬がお出迎え。

 

 

 

 

 

扉に書かれた文字の先を見ると

 

 

 

手の込んだかっこいいイケメンの龍

 

 

 

 

 

 

本殿の屋根下には 千社札。

下段の右端にある《小宮山》の千社札は

 

 

 

同じものを東の池にある厳島神社でも見ていました。

 

 

 

本堂横の石塔の足元には 

 

   

 

 

古い石仏と

 

 

 

 

金色の目を持つイケメン狐や白蛇さん

 

 

 

 

 

 

そして一番気になっていたのは こちらのお堂。

 

 

 

 

 

帰宅後に調べてみたら お堂の中には 千手観音様や 瘡守稲荷(かさもりいなり)身代わり鬼子母神など ご利益が有る方たちが沢山祀られ 患部をさするとよくなとるという薬王経石なる物も置かれているとか・・・・

でもね 今回は お堂の中には入れませんでした。

・・・と言いうのも老朽化したお堂は 只今 あげや方式で耐震工事の真っ最中。

 

 

 

 

 

 

うっかり見落としてきたのですが まだまだ見どころもたくさんあったようです。

①牡丹の花をかたどった鐙瓦

②龍の姿をした鬼瓦

③日光東照宮の眠り猫を作った左甚五郎作の龍の彫り物

 

 

 

お堂の耐震工事は6月には終わるようなので シーズンオフのすいている時期になったら もう1度参拝しなおしたいお寺です。