消防団に所属しているブロ友のmis-aosanさん。
昨日は 会社をお休みして 出初式に参加されたそうです。
お疲れ様でした。
ちなみに イケメン後姿の消防士さんがmis-aosanさんだそうですよ。
出初は大名火消(定火消や町火消とならぶ江戸の消火組織)によっても行われました。
出初式と言えば 梯子の曲乗りが知られていますね。
この曲乗りは 派手な装束と勇壮な活躍で知られた加賀鳶(加賀藩前田家が江戸藩邸で召し抱えていた鳶職人で編成した火消し)が行ったのが始まりです。
現在の出初式は 一斉放水 避難救助などの消防演習 消防車のパレードの他に 梯子の曲乗りや木遣り歌などの伝統技能も合わせて披露されます。
でもね 出初式はテレビなどの映像でしか見たことがありません。
火消半纏を着て 曲乗りをする江戸火消しの勇姿 一度目の前で見てみたいですね。
追記:こちらは 明治8年(1875年)に 三代目 歌川広重が描いた
出初式の錦絵《東京名所八代洲町警視庁火消出初梯子乗之図》
です。
ずらりと並んだ纏や 梯子の曲乗りの火消し達 粋でかっこ
いいですね。
右下で座っている 洋装の消防服を着ているのは 消防署の
お偉いさんでしょうかね
明治時代の町の様子もうかがえる錦絵ですね。
出初式については ウイキペディアを参照にさせていただきました。
10年近く前ですが 江戸火消し いろは組の半纏の背中に書かれた纏(まとい)文字(※)でタペストリーを作りました。
※纏文字
江戸時代に用途により図案化して使われえた江戸文字の一つ
江戸文字については 下記をご覧ください
纏文字は 享保3年(1713年)に 隅田川を境とした西側の区域に組織された《いろは四十八組》の火消の纏や半纏に書かれた文字です。
《いろは組》の四十八文字には 平安時代末期に流行した いろは歌が使われています。
いろはうた 全部言えますか
いろはにほへと ちりぬるを (色は匂へど 散りぬるを)
かおり良く色美しく咲き誇っている花も やがては散ってしまう
わかよたれそ つねならむ (我が世誰そ 常ならむ)
この世に生きる私たちは 何時までも生き続けられるものではない
うゐのおくやま けふこえて (有為の奥山 今日越えて)
この無常の有為転変の奥山を今日乗り越えて
あさきゆめみし ゑひもせすん (浅き夢見じ 酔ひもせず)
悟りの世界に至れば もはやはかない夢を見ることもなく
仮想の世界に酔いしれることもなく 安らかな心境である
ところが いろは四十八組には 《へ》《ら》《ひ》《ん》の文字が使われていません。
《へ》は《屁》 《ひ》は《火》に通じ 《ら》は隠語 《ん》は語呂が悪いとして 代わりに《百》《千》《万》《本》の文字を使いました。
タペストリーの裏布には 提灯や防火用水等 江戸火消しが使う道具が描かれた布を使いました。
《江戸火消しの七つ道具》と言われているのは・・・
①纏・・・・木の棒の先に房飾りをつけ 火消しの組の名前を書いた物
小型の手動式火消道具で 水鉄砲と同じ仕組みです。
1回に出てくる水の量は少量なので 直接燃えてる火を消す
ための物ではなく 飛んできた火の粉や火消し達に水をかける
ために使ったいました。
④鳶口(とびくち)・・・・・長い棒の先に トンビのくちばしの様な三角形
⑤刺又(さすまた)・・・・・今でこそ 警察官が凶悪犯人を捕まえるための
⑥梯子(はしご)
⑦玄蕃桶(げんばおけ)・・・天秤棒が付いた2人で担ぐ桶。
テレビや新聞でも このところ火災のニュースを目にします。
消防の方たちの仕事が 現場に出動ではなく 火災予防の啓発が主になると良いですね。