時々走る国道沿いのプレハブ小屋が気になっていた
ボロボロの小屋には、黒いペンキで『犬』と書いてある。
車を走らせるが、急に止められるような場所ではない
運転をしながら、行きに気になり、帰りに気になっていた。
珍しく渋滞になり、ノロノロと・・・
あのプレハブ小屋を通り過ぎようとしたところ、人影が見えた。
思い切って、国道から横道に入り車を止める。
「ここには、犬がいるのですか?」と
なるべく普通に声をかけてみた。
この『普通に』というのは、とても嫌な予感がしているから
白髪交じりの男性が、小屋のドアに鍵をかけようとしていた。
「何犬が欲しいの?」と、普通に返ってきた。
車の騒音がするが、犬の吠えるような声は聞こえないので
ちょっとホッとした。
名刺を渡され、予約をしてから来てほしい と言われた
名刺には、HPのアドレスがあったので、帰宅後確認をする。
先ほどのプレハブ小屋とは大違いの、華やかなHPだった
ある子犬には65万円の高額な値段が付いていた。
あれ以来・・・
やはり、もしかしてあの小屋には
小さく鳴く子犬が、いたのではなかろうか?と気になってしまう
『犬』と書いてあったボロボロのプレハブ小屋と鍵をかける男性
ロココ調の華やかなHPが、どうも結びつかない。
せめてHPに、愛情のこもったような言葉があれば
こんなに、気にもしなかったろうに。。。
以前記事にした、
大型スーパーの布団売り場の奥にあった
倉庫の隅のペットショップと重なってしまう。
行かなければよかったのか?
繁殖用メス2万5千円と書かれた
狂った犬が、ガラス箱の中をクルクル回っていた。
何も知らない親子が、「クルクル回って可愛いね」と
その言葉に、涙が溢れ
されど、私にはどうしようもない。
その、どうしようもなさに、
また、涙が溢れてくる。
「そういう所には、行かない方がいいよ」と
友人に言われた。
行かなければよかったのか?
華やかなHPから、寂しそうな子犬がこちらを見ている。
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