リビングで、私はいつも一人でした。
同じセクションの宮もっちゃんの携帯動画で
まだ目の開いていない、産まれたばかりの
大笑いしている私がいた。
リビングで食事をする4人と1匹がいた。
翌年の年賀状は、ふうちゃんが写っている。
パパが、こんなメッセージを載せた。
新しい家族が増えました。
当時お兄は大学生で、バンドや雑誌の編集で
ほとんど家には帰ってこない。
バンドのライブを遠目で聴き、
Q数が7くらいの読みにくい雑誌を眺める。
当時おねねは中学生で、足のさし爪が原因で
トーシューズを履く度に激痛がはしり、
バレエのレッスンに苦しんでいた。
もうすぐ、くるみ割り人形の
トーシューズ立ちで踊る中国の踊りを踊るのに・・・
激痛の稽古で疲れ果てて、部屋にこもっていた。
で、パパ・・・様子がおかしいので、メンタルクルニックに
連れて行った。これが一番きつかった。
この病いは薬で完治するのだと聞くが時間が計れない。
ある日「ふうちゃん」を見た。
同じセクションの宮もっちゃんの携帯動画で
まだ目の開いていない、産まれたばかりの
ふうちゃんを見た。
ヨタヨタ歩いて・・コテッとこけた・・・
大笑いしている私がいた。
ふうちゃんは、
シーズーとマルチーズのmixの女の子
パパ犬とママ犬と妹の天ちゃんと別れ、
沢山のおもちゃとママ犬の匂いのついた
大きなバスタオルを持って、我家に来た。
リビングに放すと隅っこで震えていた。
ちっこをお漏らしし、シートに連れて行くと
そこに座りこんでしまった。
沢山のおもちゃとママ犬の匂いのついた
大きなバスタオルを持って、我家に来た。
リビングに放すと隅っこで震えていた。
ちっこをお漏らしし、シートに連れて行くと
そこに座りこんでしまった。
抱っこをして、家中の案内をするとジーッと
私を見ている。
ベランダから見える消防署のサイレンに驚き
私の胸に顔を埋めてしまった。
私は、この子には
うんと話しかけて、
うんと話しかけて、
うんと撫でて育てようと思った。
パパが帰宅すると、
ヨチヨチ歩いて玄関まで歩き出した。
初めてのご対面・・・
パパは犬を飼うことを嫌がっていた。
ふうちゃんを見て一瞬息をのんだようだったが、
無言で部屋に入っていった。
私は小声で「おりこうさん」と撫でてあげた。
何日かして・・・
リビングにおねねが戻ってきた。
お兄も散歩に連れて行ってくれた。
リビングで食事をする4人と1匹がいた。
翌年の年賀状は、ふうちゃんが写っている。
パパが、こんなメッセージを載せた。
新しい家族が増えました。
名前はふうちゃんです!
記事の後記
先ほどふうちゃんと郵便局まで行って来ました。
帰りの散歩道で、ふとこの記事を思い出しました。
大画面で再度UPします。ふうちゃんに感謝を込めて・・・