美味しい物食べていますか?
先日書いた幸せなレストラン のようなお店があります。
東京の下町にあるイタリアンレストランなのですが
ANGIE(byThe Rollng Stones)
を聴きながら
昔、【もらいっ子】という言葉があったんです。
事情があって、自分の子供を育てられなくて
子供のいない方に育てていただく・・・。
そのシェフは、【もらいっ子】でした。
下町の紙芝居屋の子供のいないご夫婦に育ててもらいました。
紙芝居屋のお爺さんは、まだ現役でしょうか?
数年前まで時々テレビで拝見しました。
このお話はそのテレビで知ったお話です。
愛情たっぷりに育てているのに、ある日彼は高校には進学せず料理人になる!と伝えたそうです。初めてこのご夫婦の言うことをきかなかったので、お婆さんは「まだ私たちに気を使っている」と泣き崩れてしまいました。
中学を出て、彼はイタリア料理屋で住み込み働きをするために、家を出て行きました。
また寂しいご夫婦だけの生活になってしまいました。
大事に育てたって、結局他人の子【もらいっ子】なんだよ・・・。という人もいたそうです。
お2人は、彼を無理してでも大学まで行かせて、お勤めをさせて・・・という夢があったそうです。
まもなく・・・
お爺さんは脳溢血で片足が不自由になってしまいました。
彼は、ほとんど帰ることもなく料理の勉強に没頭していました。
頑張って、頑張って、調理師の免許も取りました。
頑張って、頑張って、小さなお店を出すことができました。
紙芝居屋のご夫婦が、そのお店にご招待を受け出かけました。
通り沿いのガラス張りの明るいお店でした。
白い帽子と白いエプロンをした髭づらの彼が
「いらっしゃいませ!」と照れくさそうに迎えました。
ちょっと目をそらしたお爺さんが、「いい店だ」と・・・。
お婆さんは、久々に会う彼にしがみついてしまいました。
2人は慣れない様子で奥の席に座りました。
「今日はお爺さんとお婆さんの貸し切りですから」
お料理がどんどん運ばれてきます。
2人は、お箸でいただいています。
お箸でいただく2人を、彼は温かい眼差しで覗きこんでいます。
最後のデザートをいただきながら・・・
「こんなに美味しい物は、生まれて初めていただきました」と・・・。お婆さんは泣いてしまいました。
彼は、椅子に座りながらこう言いました。
贅沢をしなかった2人をみて、どうしても美味しい物を食べさせたかった。お金で払うのではなくて、自分が作った美味しい物を食べさせたかった。高校に行かなくて、早く中学を出て料理人になったのは、2人の年齢を考えて、早く一人前になりたかったから・・・。
お爺さんは「うんうん」とうなずいていました。
お婆さんは「わかっていたから」と泣いていました。
彼は、けして豊かでない長屋住まいの、このご夫婦にもらわれて、育てられて、お2人の大きな優しさと豊かな心で包んでくれたあの幸せな時期に、感謝したかったのだそうです。
どちらも、ずーっと・・・想い合っていたのですね。
このレストラン、今でもありますよ~
イケメンのシェフなんです。もしかして・・・ご存じの方もいらっしゃるのでは?
きっと・・・作り手の丁寧さが伝わる、幸せな気持ちになれる、あの【幸せなレストラン】なのでしょうね。
名前のない馬(byAmerica)
を聴いてから
おやすみなさい
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