10年近く前に一緒に仕事をした聾唖女子から手紙が来た。
彼女は仕事のできる非常に頭のよい優秀な方だったが・・・
編集の仕事を辞めて、芦屋市の実家に帰ってしまった。
ろう学校の教師になっている。

彼女は上手には話せないが、言いたいことは伝わる。


この頃、小学生だったおにいが国立駅のホームで
ろう学校の中学生グループに突き落とされた事があった。
小学生の身長では、ホームに上れることもできず
叫んでも誰も助けてくれず、

息子はホームの一番後ろの階段からホームに上がり無事怪我もなく戻ってきた。

驚いて小学校に連絡をし、学校から駅に連絡をした。
もちろん、ろう学校にも連絡をした。


長くなるので省略するが・・・
そのグループのリーダー(女子)がわかった。だが
その学校の教頭という方が電話で謝られた・・・だけ。

翌日から、息子のクラスの担任の先生と駅員さんが
ホームを監視する事になり、安心した。


健常者だって・・・辛い・・・。

そんな話しを長々彼女に聞いてもらった事があった。


その頃、レンタルビデオ屋でふとみた
あの夏いちばん静かな海 という映画を思い出した。




何度も借りたので、とうとう中古ビデオ屋で購入した。

この最後のシーンの曲(Silent Love 音譜by久石譲を聞くだけで
切なくなってくる。



主人公2人が聾唖者という設定で、余分なせりふや説明は、

音と映像で情緒豊かに繰り広げていく。



サーファーだった彼のボードが、海に打ち上げられていた。
(彼は波にのまれ、亡くなっているのだろう)
彼女はそのボードを大事に持って、

思い出のサーフィン大会のあった、千葉の海に

2人の写真を貼り付けて・・・流す。


この映画を観て、
聾唖者も健常者もないんだと思った。
それにしても、北野武がこういう映画を作る人だっとは☆驚いた。企画・脚本・演出・編集も手がけ映像作家として勝負をかけた一作らしい。

前年にサザンの桑田さんが初映画「稲村ジェーン」で大失敗したが、(真夏の果実 音譜←映画より
実は、この映画をみて北野さんは、もっといいサーフィン映画を作る!と言ったそうだ。


お話ができなくても伝わる・・・ん?ふうちゃん?



おまえ何歳?僕4歳☆幼稚園生なんだけどビックリマーク


ふうちゃんも4歳☆女子高生なんだけど~むかっ



例の彼女だが
健常者と結婚をし、一女をもうけている。
「娘はとってもおしゃべりだ」と手紙に書いてあった。


なんだか・・・

なんだか・・・嬉しくて、泣きそうになった。



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