南大沢には、アウトレットのラフェッタ多摩があるので、
よく、ぷら~っと娘と出かけるのですが、
この日は駅前に、介助犬のボランティアの方がいました。
この子はまだパピーです。
飼い主さんは、2歳まで預かり、訓練所に出します。
「お別れは辛いでしょうに・・・」と声をかけると、
最近お別れをされた方を紹介され、お話を・・・
この子たちは兄弟です。
別々に過ごしていますが、こうして久々に会うと
大喜びするそうです。
すでに訓練の終えた子はきちんとお座りをしていました。
たわいもないお話を明るくしてくださってくれたのに、
なんだか・・・涙が溢れてきてしまい
その、「最近お別れをされた方」まで泣き出してしまいました。
結局、皆で泣きながら、笑ってしまったのですが・・・
雰囲気や空気では、表面には見られない
何か、心の痛みや温かさを感じたようでした。
ふと、昨年行ったイタリアのアッシジにある
サン・フランチェスコ教会での事を思い出してしまいました。
イタリアはアッシジという所に中世の街があり
小高い丘に上に、その修道院がありました。
フレスコ画で有名な壁画の教会があります。
私は、クリスチャンではないので、
前知識はまったくありませんでした。
年1度の家族旅行のツアーに入っていた場所・というだけ。
入場は厳しく、注意事項の説明を聞いてから
普通に入場しました。
ところが、一歩その教会に踏み入れたとたん、
私に異変が起こりました。
悲しくもないのに、なんの感情もないのに、
涙が溢れてきました。
眼鏡は曇るし、どうしたんだろう・・・と。
私はアレルギーもなく、
こんなに突然涙が出る事はありません。
幸い教会は暗く、他の方には気がつかれません。
側にいて気がついた娘が、そっと手を添えてくれました。
教会階段を下りてくと、ますます涙が溢れひどい状態でした。
「辛かった・・・」
そう感じました。
聞こえない声で誰かが、伝えたいことを感じてしまいました。
「何が辛かったの?」
そう心の中で、この涙の原因を探っていました。
地下には、聖人 サン・フランチェスコの遺体が
石の棺に葬られていました。
左右に修道士たちが、座っています。
話しかけてはいけない という注意があったので、
私の左の手のひらを見せました。
微笑んで、軽く頭を下げてくれました。
教会を出て、修道士宿舎に前に出ると、
涙は止まりました。
あの30分位の涙はなんだったのか。。。
とても、温かい気持ちになってきました。
右下が、修道院宿舎前です↑
宗教の事なので、サン・フランチェスコさんが
どういう方だったのか、ここでは書きませんが
フレスコ画にその方の一生が描かれていました。
しかし、その説明を聞くまでもなく、
彼の一生を、感じてしまいました。
なんだか、大昔に会ったことがあるような・・・
そんな気持ちでした。
娘と息子とMちゃん(息子の相方)に記念に。
ここの教会の地下にも、聖人の遺体があるようです。
しかし、ここではあのような事はありませんでした。
何も感じなかったです。
教会の売店で、購入したペンダントトップ。
娘と私の物です。
教会で購入した物の、利益は教会に還元されます。
娘は、ブレスレットにしています。。。
(18金なんだから、失くさないでね!)
初めて会った方なのに、
何か同じ想いを持っていた方なのでしょうね。
ふうちゃんも、同じ想いの伝わる子だったのかも
しれません。
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縁のある人・場所・犬ってあるんだわな~