会社の帰りに 立ち寄るスーパーのレジに
「レイ」という名札をつけた人がいる。
「レイ」さんを見かけたのは、昨年の夏頃。
三角巾をキュッと結び
たどたどしい日本語で「いらっしゃいませ!」
会話はないが 「ありがとう」と声をかけると
はにかむ・・・
秋頃。
前列に並んでいた年配のご婦人に、叱られていた。
「レイ」さんは、顔を真っ赤にして 泣きそうだった。
その年の冬の夕暮れ。
偶然散歩するふうちゃんと「レイ」さんは出合った。
ふうちゃんが、近づくと振り返り クスッと笑った。
私の事は・・・知らないようだった。
先日「レイ」さんは
大きな荷物を持ち 駅に向かって行った。
「さようならレイさん」
少し驚いたようだったが
振り返って、小さく手を振ってくれた。
改札に入ってから お辞儀をして
上りのホームに上がって行った。
レイさんは、お国に帰ったのですか?
さぁ~ねえ・・・ふうちゃんのお国はどこですか?
ん?ママんとこ。
それは おうちでしょ?
ん?ママんとこ。
何でも・・・ママんとこですね。
はい!・・・何でもママんとこですよ。
とっても嬉しいですよ。
はい!どういたまして
いたまして?・・・
応援よろしくお願いします!
追信:
レイさんは留学生です。春にまた戻ってくるそうです