弟と一緒に田舎に住んでいた母、真夏でもこんな服装で家の前の菜園を一日中
いじっていた。
スイカなども実らせていたが
菜園で採れた物をよく送ってくれた
認知症が進んでからは、治療のための貼り薬を使っていた。
弟と二人暮らしだったため、たくさん貼らないようにと
毎晩、母がお風呂に入る前に貼り薬を一枚ずつ脱衣所に置いていた。
ところが、あるとき、この頃母が苦しがるので見に帰ってくれと弟がいうので、
帰省した。
相変わらず菜園の仕事をしているのだが、時々苦しいと言って家に戻って横になる。
どこがどう苦しいのか聞いても胸の辺りが苦しいというばかり。
困って週2日しか開いていない村の診療所に、私、妹、母の一番下の弟のお嫁さんの
3人がかりで診察に連れて行った。
診察してで服を脱がせて、仰天
貼り薬が背中に6枚ほど貼られていた
しかし、そこでは特に悪いところが無いと言って返された。
しかし、それからも苦しがってうめき声を上げるようになった。
おまけに、譫妄状態というか訳の分からないことを口走る。
弟は会社に行ってしまって、私一人なので、たまらなくなって救急車を呼んだ。
ところが救急車が来た頃から元気になり、氏名、生年月日ぺらっぺらと答える。
おまけに「私が家事すべてやっています、どこも悪いところはありません」という。
病院に着くと診察は患者さんだけと、認知症だから無理といくら言ってもシャットアウトされた。そして診察語どこも悪くないからこんなことで救急車を呼ぶなと医師からお叱りを受けた。
それから三ヶ月後、また悪いというので帰省した。
唸っている母を今度は弟が自家用車に乗せて運んだ。
病院に着いても母は泣きわめいているので、即入院。
心臓が倍に腫れているから時間の問題、と言われそれから五日後に亡くなった
三ヶ月で急に心臓が倍になるとは思えないので、
救急車読んだ時も、ずっとその前からも悪かった二違いない。
SNSで救急車の不適切な利用というのが話題になっているので、書いてみた。