【昨日の美容院の続き】この美容院では鏡の前に座ってからも随分待つ事があるので、ウエストポーチをしていく。美容院の代金とスマホと眼鏡と本を一冊、それで一杯になる。本は文庫本しか入らない。
昨日はミラボー橋の流れで、本棚のどこかから『パリ 旅の雑学ノート』(玉村豊男著)を発掘して持参した。
1977年初版、1983年改訂というからもう40年ほど昔の本である。
それが読み出したら、やたらめったら面白い。
パソコンもガラケーも無い時代の話である。
カフェやチップについて、メニューやお値段についてそれはそれは事細かにイラスト付きで書いてある。
無料でトイレを使う方法(これは意訳、本ではもう少しお上品では無い表現であった)というのが書いてある。
カフェはだいたい通りに面していてその上の階か下の階にトイレと電話室がある。
だから、カフェに入って電話を掛ける専用コインを買い、トイレを済ませて、相手が出なかったと言って電話を掛ける専用コインを払い戻してもらいカフェを出るという方法。
当時は電話を掛けるためにカフェに行く人も多かったそうだが、今やカフェに電話室などは無いだろうからもうその手は使えないなあ。