今でもはっきりと覚えているあれは、夏の暑さが終わらない9月15日の事だった
それまで晴れていた空が突然雷鳴をあげ、激しい雨が地面を打ち付け始めた
土曜日で、多くの人が週末をエンジョイして笑い声がそこかしこから聞こえてきていた
しかし、突然の雷雨で笑い声が悲鳴に変わった
カーテンを閉め切り、エアコンの効いた快適な部屋の中で映画鑑賞をしていた俺は、悲鳴と同時に突然涙が止まらなくなった
久しぶりに見た「タイタニック」も終盤にさしかかり、ローズが救命ボートに一旦乗るも、再びタイタニック号に飛び乗るというとこだった
しばらくすると、空から再び太陽の光がさしはじめた
何もしていないはずの俺の体から冷や汗だろうか?じんわりと汗がにじむ
暑い
タイマーをセットしていたエアコンが気づかないうちに止まっていたみたいだ
再びエアコンを入れ快適な環境を取り戻す
しかし今度は突然画面が真っ暗になり音声だけが不気味に流れている
こんなに何かが続けて起こるなんて霊の仕業なのだろうか?
画面の前で何も動きがないと勝手に画面の電源を切る、余計なおせっかいのせいでダイヤモンドを海に落とすシーンを見逃してしまった
そもそもあのしわくちゃなばあちゃんは実際のところ何歳なのだろうか?
こんな疑問を抱くのもきっと霊のせいに違いない
イン マイ ライフ ウェル オールウェイズ ゴー オ~ン~♪
と感動のエンディングで浸っていると
鉄を打つような甲高い「カーン」という音が続けて聞こえてきた
一旦やんだあと、再び「カーン」 「カーン」 「カーン」
何かを知らせる合図なのか
それともまたしても霊による仕業なのか
しばらくすると、隣の庭で家族総出で何かをつぶやきながら、熱く熱せられた鉄の板を取り囲んでるではないか
そして、切り刻んだ体の一部を焼き始めた
一体あれは誰なんだろうか?
まさか、こないだ行方不明になったあいつじゃ!?
体の一部だけじゃ飽き足らず、不気味な色のものまで焼き始めた
白っぽいものや緑色のもの橙色のものまで
ε=(・д・`*)ハァ…うちもバーベキューするはずだったのに
やる前に草刈来いって言ってたら結局近くのキャンプ場になっちゃたし
この雑草枯らしたはいいけど、もう1ヶ月も放置だ