偶然なる偶然⑥
ベトナム(ベトナム社会主義共和国)を訪ねたときのお話しです。
まず1枚目の写真です。
フラマ リゾートダナンのロビーから海岸を眺望した写真です。
天候は偶然です。この日、雨が降っていました。
ただし、天気が良い悪いではありません。
一年中常夏の国では、果物がいっぱい実ります。雨が降らなければ美味しい果物は育ちませんね。
霧のような雨のしぶきのなかで立ち並ぶヤシの木の観葉もなかなかの風情でした。
魅惑の地での雨の音にも魅了されます。
翌年、再び訪ねたときの写真です。
同じ場所で同じ方向の写真を撮ることを最初から考えていたわけではありません。
そしてさらなる偶然がかさなったのです。
海の手前のプールで泳いでいる人がいました。
みごとな泳ぎっぷりです。どこの国の外人さんが泳いでいるのだろうかと、近寄って水しぶきに向けシャッターを切りました。
良い写真が撮れた、と感じてプールサイドから離れようとしたときのことです。
「えっ、呼んだ?、誰?、まさか?」と心のなかで呟いていて振り返ると、なんと驚きです。
泳いでいた人は、同じ客船に乗っているシップドクターだったのです。
実はこの日、財布のなかのお金はわずかで、ゆるされる範囲のほんのひとときの放浪でした。
にもかかわらず、ドクターにお誘いを受けておしゃれで立派なレストランで昼食をご馳走になったのです。
ましてや、「これ残ったお金なので使ってください」と、ベトナムの紙幣(Dong)を一握りもいただいてしまったのです。
おかげでおみやげをたくさん買うことができました。ベトナムでは大金に値する額だったのです。
それだけのものを戴いてしまったわけですから、おみやげはすべて同じものをふたつずつ買いました。
そしてドクターへ買った半分を「おみやげです」と差し上げると、逆に喜んでもらえました。
感謝する人に感謝してもらえた、最高の喜びです。
その中のおみやげのひとつは『未来の魔法のランプ』(4月5日発売・説話社)を生み出すきっかけのひとつとなった人(本が出たら本文p62をみてくださいね)へプレゼントすることができたのです。
偶然は、おもしろくて楽しくて有り難いものです。偶然は、すばらしいものです。
執筆Taka

