5月24日の朝、福島県東白川郡へ向けていざ出発
行きの朝 首都高を走りながらこれからの天候を心配していたけど。。。

前日&当日の朝は寒かったねー。前の晩はハリーの実家に泊まらせてもらったんだ。ハリーのご両親のマルチな才能&アーティストっぷりに俺とkimさんぶったまげたよね。夫婦でコラボした作品とか歌を絵にしたとかとにかく凄い。
家中に自分たちがクリエイトした作品が展示してあって、展示会場と家の融合的な、なすごく新鮮な体験。ハリーのお母さんが俺たちのために、おいしい食事やら、ふかふかの布団やら、お弁当のおにぎりやらを準備してくれていて、感謝いっぱいでござんした。
首都高がすごく混んでたんだけど、その混雑を抜けるとあれよあれよという間に晴れだして
棚倉に着くころにはご覧の天気

ハリーとKIMさん しずかさんとご両親の5人のお助け美容室へようこそ
ハル君という2才くらいの男の子とウォーリーを探せに夢中になったあと、
森さんという方に震災に遭われてから今の避難所へ辿り着くまでの道のりについて話を聞きました。
ひゅうがくんという小学4年生の男の子は、持って行った縄跳びや本に夢中になってくれて、一緒にスーパーボールで遊んで童心に帰らせてくれました。ひゅうがくんありがとう。
BEGGEERSのみんなが協力して集めてくれたものは一つも残らず棚倉のみなさんに貰っていただけました。
お助け物資をきれいに並べるHarryとひゅうがくん

夜は花火大会
アコースティックギターでゆらゆらマイルドなBGMをちろちろ弾いていたら
Kimさんより「一曲リクエストが入っている」とのこと
そこでおいらは即興で弾き語りをしたよ
夜空の星と子供たちの笑顔のために
子供たちは花火をすごく楽しんでくれたみたい
しずかさんと妹のはるかちゃんと線香花火した
ウォーリーを一緒に読んだはるくんにも火をつけてあげた
そしてひゅうがくんはここでもやんちゃにさけぶ
花火が終わった後
しずかさんとはるかちゃんが、あの地震から現在にいたるまでの奇跡のストーリーを聞いた。
しずかさんとこの田代一家は奇跡の連続で今の避難所にたどり着いている。今の避難所にたどり着くまでにも自分たちで考え、自分たちの意思で行動したからこそ、福島の中でも比較的安全な場所に辿りつくことができたとのこと。
「待っていてもだめ、行政は何もしてくれないから。」というしずかさんの言葉がとても印象的だった。
しずかさんの強い意思と行動力は一家の支えになっているんだなって感じた。
二日間という短い間の中で、すごく濃密な時間を過ごすことができたと思う。
被災した人たちの生の声を聞いて対話することは、当事者の気持ちに少しでも近づくことであり、それは他者に対して共感する感受性を高めてくれることになったと思う。
そしてここから先はすごく真面目な話です。
今、正直僕はすごく悩んでいる。
国は年間被ばく限度をIAEA(国際原子力機関)の定める1mSvの20倍にもなる20mSvまで引き上げている。1mSvを限度とすると福島にいる人は全員避難しなければならない。御用学者さんたちは文科省の基準に従って、「心配ありませんよ。」と安全説を唱えて周り、ほとんどの人たちはそれを聞いて安心しているって話も聞く。
5年10年経って今の子供たちがどんどん白血病やがんになっても、その直接の原因が放射線によるものだって証明することはできないから、国は結局全ての責任をとることはしないだろう。
そうなったときのことを考えると本当に胸が苦しくなる。僕にも小3の甥と6才の姪がいる。彼らが5年10年経って病気になって、ってことを考えただけでも胸が張り裂けそうになる。
避難所で会ったひゅうがくんも小学校4年生。細胞分裂が活発に行われ、体がどんどん大きくなっていく時期。とてもとても心配だ。
しずかさんとはるかちゃんも。勇気がなくて直接伝えることはできなかったけど、僕は本当に二人のことが心配です。
そして棚倉のみなさん。もう僕にとっては見知らぬ人ではなくなったみなさん。短い間でしたが心を開いてくださった方々。それぞれの事情と選択がこれからおありになるかと思います。僕はそれを尊重します。
ただ、女性と子供たちだけは、何としても安全な場所へ、と思うのです。
知っている人も多いと思うけど、俳優の山本太郎さんがYouTubeで福島の子供たちを遠くへ避難させるよう促したところ、仕事を干されて事務所を辞めることになった。何かが完全におかしいのは多くの人がうすうす感じていることだとは思うけど、本当にこのままだとこの国はまずいことになる。まずいとはわかっていても、何をしたらいいかわからない、自分ではどうすることもできない問題だ、と思う人がほとんどだとも思う。
僕もそのうちの一人だった。
だけど、今は自分ができること、これからやるべきことが少しずつ見えた。
人間って実際に何かが起きてからじゃないと中々行動に移すのが難しい生き物だと思う。だけど、僕ら人間には想像力という素晴らしい能力が備わっていて、過去の歴史やデータからこれから起こることを予測したり、想像力を働かせて最悪の状況をイメージすることもできる。最悪の状況がイメージできたら、最高の状況もイメージできるし、それに向かって今とるべき行動が見えてくる。今まで見えなかった可能性に目を向けることができる。
一人ひとりが今まで目を背けていたことに向き合って、今までの自分より一つ向こうの自分に目を向けて、勇気を出して、声をあげれば、何かきっと変わるはず。
赤坂 陽一
部屋のベランダから

田代一家と集合写真をぱちり

行きの朝 首都高を走りながらこれからの天候を心配していたけど。。。

前日&当日の朝は寒かったねー。前の晩はハリーの実家に泊まらせてもらったんだ。ハリーのご両親のマルチな才能&アーティストっぷりに俺とkimさんぶったまげたよね。夫婦でコラボした作品とか歌を絵にしたとかとにかく凄い。
家中に自分たちがクリエイトした作品が展示してあって、展示会場と家の融合的な、なすごく新鮮な体験。ハリーのお母さんが俺たちのために、おいしい食事やら、ふかふかの布団やら、お弁当のおにぎりやらを準備してくれていて、感謝いっぱいでござんした。
首都高がすごく混んでたんだけど、その混雑を抜けるとあれよあれよという間に晴れだして
棚倉に着くころにはご覧の天気

ハリーとKIMさん しずかさんとご両親の5人のお助け美容室へようこそ
ハル君という2才くらいの男の子とウォーリーを探せに夢中になったあと、
森さんという方に震災に遭われてから今の避難所へ辿り着くまでの道のりについて話を聞きました。
ひゅうがくんという小学4年生の男の子は、持って行った縄跳びや本に夢中になってくれて、一緒にスーパーボールで遊んで童心に帰らせてくれました。ひゅうがくんありがとう。
BEGGEERSのみんなが協力して集めてくれたものは一つも残らず棚倉のみなさんに貰っていただけました。
お助け物資をきれいに並べるHarryとひゅうがくん

夜は花火大会
アコースティックギターでゆらゆらマイルドなBGMをちろちろ弾いていたら
Kimさんより「一曲リクエストが入っている」とのこと
そこでおいらは即興で弾き語りをしたよ
夜空の星と子供たちの笑顔のために
子供たちは花火をすごく楽しんでくれたみたい
しずかさんと妹のはるかちゃんと線香花火した
ウォーリーを一緒に読んだはるくんにも火をつけてあげた
そしてひゅうがくんはここでもやんちゃにさけぶ
花火が終わった後
しずかさんとはるかちゃんが、あの地震から現在にいたるまでの奇跡のストーリーを聞いた。
しずかさんとこの田代一家は奇跡の連続で今の避難所にたどり着いている。今の避難所にたどり着くまでにも自分たちで考え、自分たちの意思で行動したからこそ、福島の中でも比較的安全な場所に辿りつくことができたとのこと。
「待っていてもだめ、行政は何もしてくれないから。」というしずかさんの言葉がとても印象的だった。
しずかさんの強い意思と行動力は一家の支えになっているんだなって感じた。
二日間という短い間の中で、すごく濃密な時間を過ごすことができたと思う。
被災した人たちの生の声を聞いて対話することは、当事者の気持ちに少しでも近づくことであり、それは他者に対して共感する感受性を高めてくれることになったと思う。
そしてここから先はすごく真面目な話です。
今、正直僕はすごく悩んでいる。
国は年間被ばく限度をIAEA(国際原子力機関)の定める1mSvの20倍にもなる20mSvまで引き上げている。1mSvを限度とすると福島にいる人は全員避難しなければならない。御用学者さんたちは文科省の基準に従って、「心配ありませんよ。」と安全説を唱えて周り、ほとんどの人たちはそれを聞いて安心しているって話も聞く。
5年10年経って今の子供たちがどんどん白血病やがんになっても、その直接の原因が放射線によるものだって証明することはできないから、国は結局全ての責任をとることはしないだろう。
そうなったときのことを考えると本当に胸が苦しくなる。僕にも小3の甥と6才の姪がいる。彼らが5年10年経って病気になって、ってことを考えただけでも胸が張り裂けそうになる。
避難所で会ったひゅうがくんも小学校4年生。細胞分裂が活発に行われ、体がどんどん大きくなっていく時期。とてもとても心配だ。
しずかさんとはるかちゃんも。勇気がなくて直接伝えることはできなかったけど、僕は本当に二人のことが心配です。
そして棚倉のみなさん。もう僕にとっては見知らぬ人ではなくなったみなさん。短い間でしたが心を開いてくださった方々。それぞれの事情と選択がこれからおありになるかと思います。僕はそれを尊重します。
ただ、女性と子供たちだけは、何としても安全な場所へ、と思うのです。
知っている人も多いと思うけど、俳優の山本太郎さんがYouTubeで福島の子供たちを遠くへ避難させるよう促したところ、仕事を干されて事務所を辞めることになった。何かが完全におかしいのは多くの人がうすうす感じていることだとは思うけど、本当にこのままだとこの国はまずいことになる。まずいとはわかっていても、何をしたらいいかわからない、自分ではどうすることもできない問題だ、と思う人がほとんどだとも思う。
僕もそのうちの一人だった。
だけど、今は自分ができること、これからやるべきことが少しずつ見えた。
人間って実際に何かが起きてからじゃないと中々行動に移すのが難しい生き物だと思う。だけど、僕ら人間には想像力という素晴らしい能力が備わっていて、過去の歴史やデータからこれから起こることを予測したり、想像力を働かせて最悪の状況をイメージすることもできる。最悪の状況がイメージできたら、最高の状況もイメージできるし、それに向かって今とるべき行動が見えてくる。今まで見えなかった可能性に目を向けることができる。
一人ひとりが今まで目を背けていたことに向き合って、今までの自分より一つ向こうの自分に目を向けて、勇気を出して、声をあげれば、何かきっと変わるはず。
赤坂 陽一
部屋のベランダから

田代一家と集合写真をぱちり
