食物連鎖で様々なものが繋がっている。
頂点に立つのが人間なのだが、その人間が狂ってしまうと全てがうまくいかなくなる。
森林破壊、環境破壊、エネルギー資源枯渇問題、食糧問題等々、これまで各国がそれぞれ経済優先の観点から進めてきた活動が行き過ぎてしまい、今後地球レベルで調整しながら進めて行かなければ立ちゆかない時代になってきつつある。
時代的趨勢としては、世界政府という国家次元を超えた統合体が必要と思うが、「世界政府」と言う響きは一般的には余りよいイメージとして受け取られてはいないのかも知れない。
第一次世界大戦の終わりに、「国際連盟」が組織され、第二次大戦の後に「国際連合」が現れた。
大きな対戦の後にいつも世界が一つになって協力してやっていこうという機運が高まってくるものらしいが、それも近いのかも知れないと考える今日この頃である。
それはとりわけ経済的カタストロフとして現実のものとなるのか、地震や津波に連動する環境破壊や天変地異によるものなのか、国家目標の行き着く先の暗い破壊衝動の暴発か、その引き金は幾つか考えられる。
いずれにせよ地球的視野で持続可能な未来社会を、人間の本質的理解を基に再構築してゆくべき時は案外近いのかも知れない。
「実存主義」という哲学がある。
人間としてどう生きるか。
大きく分けると神が存在するか否かという前提で大きく結論が異なってくる。
人間が目的を持って創造された存在であるか否かというところに大きな分岐点がある。
まず神が存在せず人間は進化して現在に至っているという観点に立てば、この先どうなるかは少なくとも人間の心の問題とは関係なく可能な限り人間が理性によってうまく難局に立ち向かっていくしかないという結論になる。
現代の脳医学ではどういう結論になるのか知らないが、理性という言葉はカントの定義によれば、神の存在を要請しなければ本来意味をなさない。(『純粋理性批判』参照)
もう一つ神が存在するという観点に立てば、人間や世界が創造された目的があり、人間の心が上昇しより高まればその本来の目的が見えてくるという考え方が出来る。
”本性”というものが存在し、本性の声に従えばカルマや行くべき道、どうあるべきかということがだんだんと理解されてくるという考え方。
全ての人間の本性が皆同じ方向にはたらく事によって持続可能な社会も可能になってくるものと思われるのだが、、、。
国際連盟、国際連合の背景にはイマニュエル・カントの永久平和論があった。
今それを超える思想が現れないものか!
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