世の中にはいろいろなプロフェッショナルがいる。
初めてその業界に入った人間からみれば、その存在ははるか彼方の存在、永遠に追いつけないかのような存在だろう。
これは私自身の実体験でもあり、医師として研修医のころを思い返せば簡単に思い出すことができる。
今の国際協力という世界においてもそれは同じであり、そう思うことに不思議はない。
しかしほとんどの場合、天才と言われる人間の多くは相当な努力家であり、日々の努力でしか築き上げることができないものだ。
それは日々の努力を重ねた人間にはなんとなくわかる。
Future Code顧問を務めていただいている、ハイチで37年間の医療活動を行われたシスター須藤先生の事を考えてもわかるのだが、この実績は「すごすぎる」ことは事実。ただ、シスター須藤先生にとっては普通の事とおっしゃる。
ただ単純にすごいというにも理由があるが、深く考えてみるとシスター須藤という人物のすごさは現場に対する向き合い方に他ならない。
いろいろな尺度で人間のすごさ、というものははかることもできるのだが、学歴や資格というものはただの結果であり、それがあるというだけでプロだと思うかと問えば、そうでないと思う。
何かを決断する、ということは、何かを始めるということだ。つまり行動が伴わない決断などないという事だ。