チャンスの神様 | 国際支援団体•認定NPO法人 Future Code

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国際医療支援団体であり、医療の届かない場所に医療を届ける活動を基本として教育、貧困、公衆衛生など様々な途上国の問題に対し、日本人として何ができるのかを考え、行動を続けています。支援事業は農業/食糧支援、ソーシャルビジネスによる雇用創出等、多岐にわたります。

この数か月日本に帰ってきてからというもの、いろいろな自分の反省も込めて書いているんですが、せっかくのチャンスを逃したり、挑戦すらしなかったりしたこともありました。
なぜそれがチャンスと気づきながらも、何もしなかったのか。まさにその答えは、自分の忙しさや重圧を理由に、チャンスを捕まえるだけの準備をしていなかったからでした。

チャンスは自分で努力して捕まえるものであり、降って沸いてくるようなものじゃないと、昔から仲間内でもよく話していたようなことです。今までも何度も反省して、ちゃんと準備してチャンスをものにできたこともあれば、やっぱりわかっていても目の前のしんどさを言い訳に準備が十分にできないこともあり。。。

そういえばどこかで同じ話を聞いたことがあったような。

それはクロアチア、2300年の歴史を持つ古都、トロギルを数年前に訪れたときのことです。
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この街自体とても美しく、世界文化遺産でもあるのですが、中でも印象的な街のシンボルともなっているものは、古代ギリシャの神、カイロスが描かれた石板が出たことです。

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このカイロスという神様、前髪は長いが、後頭部には髪がない青年として描かれており、とても早く走る「チャンス」を意味する神様だそうです。

この神様が前から走ってきてもとても速いスピードで、通り過ぎたときに後ろから捕まえようとしても、神様の後ろには髪の毛がないため、もう捕まえることはできない。
つまり前髪をつかむしかない。
チャンスの神様が自分の前から走ってくることを考えて準備しておかないと、前髪をつかむことはできない。

古代ギリシャの時代から、文化も宗教も民族も超えて、基本的に人間の失敗はそう変わっていないわけです。
先人の言葉というものは、とても無駄のないシンプルな言葉でもあり、また人間の成長に合わせて何度でもいろいろな意味を教えてくれる深みのある言葉ですね。。。

さて。油を売らずしっかりと仕事と勉強します。