心のあり方と、手と顔の関係 | 非二元|目覚めを生きる

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宇宙的自己に目覚める記事を配信。
「迷悟」「苦楽」「生死」の相対を超えた「身体・宇宙」一如の絶対的あり様とは?
迷い、悩み、苦しみのない、日々、生き活きとした生活の実践。

今日、コンビニに行ったら、ダウンジャケットを着た小学生の女の子が棚の上のほうに陳列されたホットカルピスを取ろうと背伸びして手を伸ばしていたのですが、もう少しのところで手が届きませんでした。

そこで、私がカルピスを手に取り、「取りたかったのはこれ?」と聞きながら彼女の目の前に差し出すと、すかさず「ありがとう」という言葉が返ってきました。

ホットカルピスに手を伸ばした彼女の手の動きも、代わりにそれを取って彼女に手渡した動きも、それを受け取った動きも、それと同時に発せられた「ありがとう」の一言も、ひとつの動きであるようにつながっているように感じられ、その瞬間、心が温かくなりました。

彼女は、白い毛糸の手袋をしていたのですが、両手でカルピスのペットボトルを包み込み、その温かい感触を感じながら、今度は、スイーツを選んでいました。

きっとお年玉をもらったから、好きな飲み物とスイーツを買って、いつもより少し贅沢な時間をこれから過ごそうとしているんだろうな。

そんな思いも浮かんできて、彼女が温かそうに飲み物を両手で包む様子を見て、
私は2日前に御所内を散歩した後、中立売(なかだちうり)休憩所前のベンチで、自動販売機で買った温かい缶コーヒーを手で包み込みながら、20分ほど椅子座禅したことを思い出しました。
顔に当たるひんやりとした風の感触を感じながら、手には缶コーヒーの温かさを、そして時折り聞こえてくる、スズメやカラスの鳴き声、私の目の前を通り過ぎていく人の足音(砂利を踏み締める音)などを生じるがままに感じながら、とても安らぎに満ちた時間を過ごしました。

そして帰りに、休憩所の向かい側にある情報館の中にはじめて入ってみると、京都御苑内に生息している植物やキノコ類、鳥やトンボやカエルの写真がたくさん大画面に映し出されていて、試しに可愛らしい鳥の写真をタッチしてみると、「ヤマガラ」という鳥の名やその鳴き声を再生できる画面がホップアップしてきて、京都御苑の中にこんな施設があったのかと今さらながら驚かされ、この一年は、天気がよければ、毎日、御苑内を散歩し、座禅して、四季折々の植物や鳥や昆虫の様子に直接触れながら、帰りに情報館に立ち寄り、その日、触れたものの名前も少しずつ覚えていく一年にしようと思いました。


追伸
冬は寒さによって手がかじかみますが、心がいらだっている時、手と顔の筋肉が緊張してこわばります。
そして、その状態が長く続くと、顔の表情までこわばり、岩のようになっていきます。
心のあり方によって、顔の表情が硬くもなれば、にこやかにもなる。
つまり、心のあり方(原因)→顔の表情(結果)となって現れる。
原因と結果の順番は、決して逆順にはなりませんから、もし今、顔や手に緊張を感じているなら、数十分、何も行わずに、静かに座ってくつろぎ、安らかな時間をお過ごしください。