私がSADになってしまった十数年前、今みたいに良いお薬なんかなくて


うつ病も全然メジャーじゃなかったし


心療内科、精神科も敷居が高い存在だった


学生だった私は、自分の異常な状態に、どうしようもできないまま

親にも言えず


でも誰かに助けを求めたくて


タウンページで精神科と書いてある病院を見つけて行った


先生は、まだ子供の私に病名などは告げず、色々話を聞いてくれてソラナックスという薬をくれた


「緊張してしまう時に飲みなさい。がんばってね」


私はそれから薬がなくなる頃になると病院に行き、始めのうちは先生とお話ししたけど、だんだん薬のみを受付でお願いし、先生に会わなかった


待ち時間も長いし、あまりそこに長く居たくなかったんだね


受付の人に診察はいいの?って、いつも聞かれたなぁ


何年間も通い続ける中、先生は体調を崩されて、新しい先生が診ているみたいだった


でも先生は診察はしていなくても、病院には居て、私がいるとわかったら診てくれた


先生はすごく痩せていた


そして、先生は病院にも来れなくなってしまったようだった


その後、久しぶりに病院にいったら、先生は亡くなってしまっていた


待ち合い室に、写真とお花 何月何日に永眠されましたというようなことが書かれていた

帰り道、少し泣いた


先生、私結婚して子供も産まれたよ

あの後うつとかになっちゃったけど、なんとかやってるよ


先生、あの時はお世話になりました


本当にありがとうございました