パラサイト・シングル ~白馬の王子様はどこに?~
土曜日、「パラサイト・シングル」の名付け親と言われる東京学芸大学教育学部教授 山田昌弘氏の講演を聞きに行った。
「パラサイト・シングル」とは、 「寄生している未婚者」。
つまり、親の生活圏からなかなか自立できない独身の若者たちで、親と同居し、衣・食・住に何ら不自由しないのをいいことに、自ら稼いだ金は、レジャーやブランド商品など、娯楽、趣味に費やす生活を送る。そんな男女が、国内で今や約1,000万人に達しているということだ。
講演は、「希望格差社会をどう生きる!」というテーマで男女共同参画社会の推進について語られたが、
山田氏の話は、地下鉄漫才の春日三球・照代の三球さんを思わせるような軽妙な語り口で、なかなかおもしろかった。
特に印象に残ったのが、パラサイト・シングルが不良債権化しているということだ。
かつての高度経済成長期から、オイルショック以降の低成長期を経て、日本は、今までの終身雇用、年功序列の社会の枠組みが崩れてきており、男性の収入が伸び悩み、夫一人では家族が養っていけなくなり、妻もパートや仕事を辞めず働くようになり、専業主婦が少なくなった。
女性も積極的に社会進出するようになったのはよいことなのだが、独身男性の収入が伸び悩んでいる中で、独身女性のなかには、まだまだ、3高「高学歴、高収入、高身長(ハンサム)」の夫と暮らす専業主婦の夢を追い求め、男の収入が高くなるまで結婚を待つ人がいるということだ。(パラサイト・シングル化)
待ち時間が長くなってきて、ますます晩婚化が進んでいく。
しかし、そのうち自らも「高年齢」になって婚期を逃がしてしまう。
そんな女性が増えている。(同時に結婚してもらえない男性も増えている)
30歳そこそこの男性に、庭付き一戸建てを求めるのはムリな話だ。そんな男性に巡りあえるのは
「宝くじ」に当たるのに等しいのではないか。
ショッキングなのは、国のあるエリート官僚の男性が婚約して、妻となる女性に「新居は官舎にしよう」と言って、一緒に下見に行った後、婚約解消されたというエピソードも現実にあるということだ。
25から34歳の男性未婚者(東京)の年収は、400万円以下が7割強なのに、同じ年齢層の女性未婚者の男性への年収期待額は4割近くが600万円以上、400万円以上では6割強となり、、全く逆転現象が生じているというデータも紹介された。
同氏は、このままでは、日本はますます晩婚化、非婚化、少子化が進み、衰退していく。
日本も北欧、英米のように、男女が共に稼いで、豊かな生活を維持していかなければならない。
そのためには、女性がきちんと評価される社会システムにならなければならないし、男性も固定的な役割分担意識をなくして変わる必要があるが、女性自身も意識改革の必要あると言う。
最近、20代男性では結婚後も共働きを望み、専業主婦を望む男性は激減しているそうだ。
しかし、同世代の女性には結婚相手と見なされなくなりつつあるようだ。
女性のみなさん、男を育てる視点をもってください!
