チンパンジーとゴリラは、『生まれ育った群れから新しい群れに入ると、以前の群れの事を忘れる』とゴリラの研究で有名な山極寿一さんは語っておられました。
これは、薄情とかそういう問題ではなく、心底新しい群れに染まらないと命が危ないから必然的にそうなるのだそうです。
人間は、家族、学校、部活、サークル、会社、趣味の集まり、その他いろいろな会合等々、友人、知人、様々な「群れ」に属し、古い「群れ」にも新しい「群れ」にも居場所があります。
同窓会という昔の「群れ」の集まりに何十年経っても出席します(^_^;)。
(そして、欠席にマルを付けると悲しい・・・添付動画槇原敬之さんの『遠く遠く』参照)

群れに属している安心感は、子宮の中にいた頃の安定感に近いのかもしれません。
大昔は(今も?)違う群れの見知らぬ人間は猛獣よりも怖い存在でした。
見知らぬ人間を同じ群れに入れる最も有効な手段が宗教だったのではないかと言う研究者もいます。
同じ群れに入れてしまえば(同じ考え方にしてしまえば)安心です(^_^;)。

しかし、群れに属さない人も、群れに属せない人もいます。
新しい群れに入りたいのだけれど、新しい群れに染まれないのです。
適応する事ができない、柔軟に対応できない、これらのストレスは大変なようで、脳はそのストレスを緩和するために様々な脳内物質を分泌する機能があり、効き過ぎると脳の病気と判断されてしまいます。
人間が新しい群れに入る時、それがストレスになると言うのは、チンパンジーやゴリラが命をかけて新しい群れに入る事と比較したら、本来は大変なことだと納得できます。
このあたりは霊長類に共通なのかもしれません(^_^;)。