正直、顔は私のめちゃくちゃ好きだっていうタイプではなかった。

ハルは背が高いし、目立つから、そういう意味では私が好きになった男の子の傾向の中にはいた。


でもハルを恋愛の対象としてみたことはなかったからハルが私を好きにならなかったら、私たちは絶対にこうなることはなかったと思う。

ハルは恋愛経験がなかったのに、すごく自然に私との距離を縮めた。こういうのって生まれもっての才能なのかな。


私はハルの手が好きだった。手をつなぐと私の手とぴったりだった。

それからちゃんと言葉にして好きだって言ってくれるのも好きだった。

さり気なく重いもの持ってくれたり、寒いなって時に上着をすっとかけてくれるのも好きだった。

ハルと私は恋愛に求めるものがすごく似てた。だから一緒にいてすごく楽だったし、楽しかった。

ニオイも肌も声も大好きだった。

時々、無理なことを言って私が困るとすねるところもかわいかった。

ケンカをしてもすぐにごめん、って言うところもかわいかった。


ハルは私の理想の人だった。私はこんなふうに誰かに愛されたいってずっと思ってた。ハルに求められることが幸せだった。

ハル、ハルみたいに私を幸せにしてくれる人はいないよ、絶対。