実は私、オカルトが大好きです。子供の頃からTVの心霊特番は欠かさず見ていましたし、稲川淳二のライブに行ったこともあります。今でも夜中に真っ暗な部屋で、XファイルのDVDを見ていたりします。ずっと幽霊との出会いを期待し待ち続けているのですが、残念ながら一度も見たことはありません。それどころか、金縛りや虫の知らせすら経験したことがありません。
でも大好きなんです。学生時代の下宿先では、稲川淳二の音源を収集してはMDに編集してまとめ、夜寝るときはそれを掛けながら眠るくらいのマニアです。当時は彼の怖い話をほとんど暗記してましたね。この習慣は今でも続いていて、時々師匠シリーズの朗読を聞きながら眠ることがあります。いや、ほぼ毎日かw
参考:ニコニコ動画検索「師匠シリーズ+朗読」(会員のみ?)
また当時は、あっちこっちの心霊スポットも巡りました。大学のある八王子周辺は、それこそ心霊スポットだらけですから、行き先に困ることもありませんでした。ただその結果、オカルトなのかどうかはよくわかりませんが、ちょっと怖い体験をしたことがあります。
今回はそんな与太話です。お盆にフライング、タブーからも逸れますが、寝苦しい夜にお楽しみいただければ幸いです。
【首なし地蔵は本当に首が無い】
八王子に現存する通称「首なし地蔵」は、心霊スポットガイドブックなどでは都下5指に入る場所と書かれていたりします。稲川淳二の話でも有名です。
参考:Youtube動画「ZetuKyou YoWa 八王子の首無し地蔵.flv」
首なし地蔵は、正式には「道了堂」というお堂跡です。かつて生糸の輸出が盛んな時代、八王子や甲信地方、群馬方面から、生糸が横浜へと運ばれていきました。この輸送をするために造られた「絹の道」という史跡の上に、道了堂はありました。
かつてここにはお堂の建物があり、そこを守る老婆がひとり住んでいました。しかしある日、押し入った強盗に老婆は惨殺されてしまったそうです。やがて無人となったお堂は、後に不審火で焼け落ちてしまい、現在は建物の基礎石だけが並んでいます。
これについては昔、トゥナイト2というTV番組で北野誠が、地元近隣住民からインタビュー証言を取っていましたので、都市伝説ではありません。
現在、その境内跡地が公園化されていますが、数体の地蔵が残されています。そのうちの一体にだけ、なぜか首がありません。正確には小さな首が後付けされているのですが、それがまた壊されてゴロンと落ちていたり、落ちたのが上に乗せられていたこともありました。「触ると祟られる」という噂ですので、それを試したい誰かに壊されてしまうのだと思います。参考までに写真付きのサイトを張っておきます。
参考:絹の道・道了堂
【首なし地蔵で首なし写真】
大学2年の夏休み。首なし地蔵には私も後輩達と何度となく行きました。ある日、当時流行り始めた「チェキ」という小型ポラロイドカメラを持ってきた後輩が、お堂跡に立ってピースサインをする私を写しました。すると、私の顔が白い煙のようなものに隠れて、首だけが写りませんでした。タバコは吸ってないし、小高い丘の上ですが霧が出ていたわけでもありません。
「ヤバい!これヤバいっすよ!!!」
「丸山さん絶対に何かあるよ!もう帰りましょうよ!」
「首なし地蔵で首が無いって、丸山さん、死ぬんじゃないですか!?」
などと勝手なことを叫ぶ後輩達。私は爆笑し平静を装っていましたが、内心はちょっとだけビビっていました。お蔭で手元が狂って、Uターンする際に車の後部バンパーをガードレールに擦りました。てあ、これって祟りですかね?
当時はビビッてしまった私ですが、今ではこれがオカルトだったとは思っていません。恐らくは霧または吐息がストロボで濃く写りこんでしまったか、あるいはポラロイドですから感光してしまったのではないかと思っています。
写真は詳しくありませんが、写真の不思議について書かれた本を読むと、心霊写真は科学的に全て再現可能であることがわかります。風景を見る人間の目は錯覚をしばしばお越しますので、ファインダーはそれとは少し異なる情報を映しこみます。そしてその写真を見る目も、やっぱり錯覚するものです。
参考:ASIOS「心霊写真の解明と再現」
【小峰峠でキャッチボール】
さて、次も同じく大学2年の夏休み。八王子市郊外の市境に、小峰峠という地元で有名な心霊スポットがあります。今では新道が開通し使われなくなった旧トンネルは、鬱蒼とした木々に囲まれて昼間でも薄暗く、夜ともなれば明かりはトンネル天井部の僅かな街路灯だけ。心霊スポットと言われずとも、車から降りるのを躊躇するような場所です。
ここはかつて、女の幽霊が出る場所と巷で囁かれていました。地元タクシー運転手の間でも話題で、夜中はこの道を避けて迂回する地元民も多かったとのこと。
当時、イケイケで恐れ知らずの私と後輩達は、深夜にそこへ行ってはトンネル内でキャッチボールをするという、意味不明な遊びに興じていました。道路の頂上地点にあるトンネルですので、球を後ろへ逸らすとトンネルの外へ向かってどんどん転がって行ってしまいます。それを拾いに行くのが、一層の恐怖を呼ぶのでとても面白い。
「どこ投げてんだ!取りに行けないだろ!」って言っては、後輩に捕りに行かせる私。ビビりまくる後輩の姿がまた秀逸なんです。
【連続殺人事件の逸話】
ただ、このトンネル、結局オカルトに遭遇することはできませんでしたが、ちょっと怖い逸話が残されています。
ここはかつて社会を震撼させた「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」の犯人宅に近い場所で、実際に周辺数キロ地点で複数の幼女の遺体が発見されています。「宮○勤」とでも書けばわかりやすいでしょうか。
事件が発覚する少し前、地元新聞に「小峰峠に幽霊が出る」という記事が掲載されました。新聞がオカルトを報じることは非常に稀ですよね。しかしさらに奇妙なのは、この新聞を出版し記事を書いていた張本人が、何と犯人の父親だったという点です。しかも、犯人逮捕後には幽霊の噂は消えてしまう。それって何だか不思議な一致ですよね。
仮にこれが偶然でないとすれば、考えられることは3つくらいでしょうか。
①殺された幼女が本当に化けて出た。
②父親は息子の犯行に気付いていた。
③記事を書いたのは家業を手伝っていた息子(犯人本人)。
②と③は、幽霊を人為的に作り上げたことになりますが、その動機はよくわかりません。父親は後に自殺してしまいましたので、真相は闇の中です。ただ、この噂を間違いだと指摘するサイトもありました。とても詳しいので載せておきます。
参考:「宮○勤事件 冤罪説」を検証する「小峰峠の幽霊」
現れた幽霊が成仏したのか。それともこれは人間が作った幽霊だったのか。どちらの結論も別の意味で怖いですけどね。
オカルトが好きだからこそ、オカルトを解明したい。稲川淳二も師匠シリーズも大好きですし、上岡龍太郎や大槻教授も大好きです。でも、出会えないんですよね。
さて、いつもとは違う与太話でしたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。ちなみに次回も続きます。
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寝苦しい夜に涼しい話(2)に続く