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この国のタブー

素人がタブーに挑戦します。
素人だけに、それみんな知ってるよ?ってこともあるかもしれませんが。
コメント、質問、大歓迎です。お手やわらかにお願いします。

少し古い話になりますが、若者の国家デザインコンテスト「未来国会2012」というイベントに参加してきました。要は、20代の若者が30年後の日本をデザインし、それを実現するための10年後の国家予算をプレゼンし競うというものです。
優勝チームのプレゼンの中の「海洋から日本を再生する」というテーマがとても興味深かったので、WEB掲載資料から一部をご紹介します。


・海洋産業の振興
海洋省の設立と産業特区の整備により、地域ごとの特性を活かした効率的な海洋開発やその事業化を促進し、日本の海洋産業を世界において突出させる。

・国際海洋組織の設立・主導
日本が主導して、中国に主権と国土を脅かされるインド-ASEAN周辺の海洋国家群をまとめ、インド洋-太平洋の海を管理する。


日本は世界第6位の広大な排他的経済水域を誇ります。最新の科学に基づけば、日本の海洋資源は漁業資源はもちろん、エネルギー資源や鉱物資源、生物資源などが極めて豊富です。例えば、東シナ海の油田、日本海のメタンハイドレート、南鳥島のレアアースと沖ノ鳥島のレアメタルなどです。これらを日本がどのように活用するかは未来へ向けた大きなテーマです。彼らは、その海洋資源を積極的に開発しようというのです。

しかし、現在はその領土を周辺国からどう守るかという議論すらままなりません。竹島も北方領土も問題ですが、特に中国は東アジア全体へ勢力を拡大しつつあり、周辺国とのいざこざが絶えません。シーレーンの確保は領土問題そのものであり、それは尖閣諸島だけでなくアジア全体の問題となっています。そこで彼らは、シーレーンを警備保全するための国際組織を設立し、各国で共存共栄しようと主張しています。

政治的に難しいテーマにもかかわらず、若者が眼前の問題に冷静に向き合い、平和的に解決を図ろうというメッセージを発したことにとても感動しました。


ところで、この話を聞いて「大東亜共栄圏」をイメージした方も多いはずです。私自身も聞いていて真っ先にイメージしました。大国の思惑からアジアを解放しよう、共存共栄しようという思想と非常に重なりますね。そう、大反発する大人たちが大勢いる、タブーなテーマそのものです。ともすれば直ぐに外交問題にされてしまったり。

しかし、発表した学生達自身はそのことに全く触れていません。そうした認識を持っていたのかどうかもよくわかりません。決勝プレゼン会場でもそうした議論はされていません。それは、彼らが安易な政治的主張をしたのではなく、現実の問題とその対処の必要性を論理的に表明したからです。軍国主義も戦争アレルギーも関係ありません。彼らの世代が直面する問題なのです。

 詳しくは、決勝プレゼンの動画をご覧下さい。
 参考:決勝プレゼンの動画

右だ左だというのは、いくらそれが正しかろうと大人の言い分です。もちろん、安易に右傾化する若者も大勢いますし、逆もしかり。しかし、若者が考える未来の形は若者のものです。これから日本が進むべき道を新しい発想として主張した彼らの活躍に期待します。



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