あなたのすぐ側にある危険な物質 | この国のタブー

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タブーの新ネタを今か今かとご期待いただいている皆様、ご無沙汰して申し訳ありません。
しかも唐突に大喜利を連投して、とうとうイカレたか!?と思われたかもしれませんが、遠からずかも知れません。(おい)
どのボケもイマイチではありますが、図らずもちょっとは元気を出して頂けた方もいらっしゃいましたので、恥をかいた甲斐がありました。しばらく置いておきます。



それではついでに、今回も脱線ネタで攻めてみたいと思います。ただし誤解や悪用が心配なので、今回の記事は、未成年の方は閲覧をご遠慮願います。思春期の方とか厨二病の方とかは、特にです。仮にこの記事によって、読んだ方にトラブルや損害が生じたとしても、筆者は一切の責任を負いませんので、あしからず。



【剥荅叟母】

皆さんは、「剥荅叟母(はくとうそうぼ,英:Potassium)」という物質をご存知でしょうか。何やら中国語か故事のようにも見えますが、自然界に普通に存在する金属の呼称であり、もちろん日本語です。その単体結晶は水よりも軽く、ナイフでも簡単に切ることができるくらい柔らかいという特徴を持ちます。

剥荅叟母


ただこの物質、他の元素と非常に反応しやすいという性質を持っているため、消防法の第2条第7項及び別表第一第3類1号によって、「第3類危険物」に指定されています。要するに、燃えやすいってことですね。

Wikipediaによれば、剥荅叟母を水に触れさせると激しく反応し、水素ガスを発生します。しかもその反応は発熱も伴うため、発生した水素に引火して爆発することがあります。加えて、この火災にもしも大量の水をかけてしまうと、状況は一層深刻化します。そもそも、比重の軽い剥荅叟母は水に浮くため、発生した水素と空気中の酸素がより燃焼して、炎の勢いが増すのです。

こんな危険な物質ですから、保管は厳重にしなければなりません。剥荅叟母は、空気中の水蒸気とも敏感に反応してしますから、それを防ぐには鉱油(つまり石油製品)を満たした容器に入れて保管しなければなりません。ただし、ここにも危険は潜んでいて、半年から1年以上保管すると、より刺激に敏感な過酸化物が容器内で形成されるため、フタを開けた際には爆発します。つまり、極めて保管の困難な危険物質なんですね。

しかしながらこの剥荅叟母、実は私達が毎日のように口にしている食品にも、微量に含まれています。特に、パセリや乾燥させたアンズ、粉ミルク、チョコレート、木の実(特にアーモンドとピスタチオ)、ジャガイモ、タケノコ、バナナ、アボカド、ダイズ、糠などには多く含まれています。また、一部のサプリメントにも含まれている場合がありますが、剥荅叟母が高濃度になると細胞組織を殺してしまい、胃や腸の粘膜を傷付けるので、ゆっくりと浸出するようなタブレットやカプセルの形でも用いられます。とりわけ、腎臓病の方は致命的な不整脈を誘発する危険があるので、より注意が必要であると指摘されています。
 参考:Wikipedia記事「剥荅叟母」



【ソディウム=クロライド】

次は、ソディウム=クロライド(英:sodium chloride)です。その名の通り、ソディウムとクロライドという物質の化合物です。こちらも何やら耳慣れない呼称ですが、やはり私達にとても身近な物質です。例えば、市販のマヨネーズやドレッシング、お好み焼きソースや焼き肉のたれにも含まれていますし、自然界では土中に存在し、また海水中にも微量に溶け込んでいます。



ソディウム=クロライドの融点は約800℃ですから、身近では白色または半透明の固体で安定して存在します。しかし水には良く溶け、金属を腐食させるので、建造物や自動車などの工業製品類には悪影響を及ぼします。
また、ソディウム=クロライド濃度の高い環境下では、ほとんどの陸上植物は生育できません。ヒトにおいても同様で、過剰に摂取すると深刻な健康被害を引き起こします。一般には、耳かき一杯程度でも摂取すると、すぐに急激な喉の渇きに襲われます。さらに過剰摂取が慢性化すると、高血圧、心不全、脳卒中、動脈硬化などの引き起こす原因となります。子供の致死量は30g程度(大さじ約2杯)とも言われています。

にもかかわらず、ソディウム=クロライドは特に規制や制約を受けることも無く、一般に販売流通されています。だからこそ、その摂取量には十分な注意監視が必要です。
  参考:Wikipedia記事「sodium chloride」



【一酸化二水素】

最後は、一酸化二水素(いっさんかにすいそ,英:Dihydrogen Monoxide)という化合物です。こちらはご存知の方もいらっしゃると思いますが、念のために掲載します。



一酸化二水素は私達の身近な所に液体として存在し、見た目は無色透明で、無臭です。大抵の食品中にも含まれていて、また空気中にも微量に含まれています。自然環境においては、CO2以上の最大の温室効果ガスであることが知られており、森林破壊や地形寝食の原因である酸性雨の主成分でもあります。工業面では冷媒や溶媒、洗浄液などの用途に多方面で用いられており、原子力発電所においても大量に消費されています。

一方、ヒトにおいては、過剰に摂取すると下痢など様々な健康被害を引き起こします。そもそも、一酸化二水素は腎臓を介して体外に排出される仕組みですが、これが腎臓の許容量を超えてしまうと体内の細胞が膨化し、時に中毒症状を引き起こします。頭痛や嘔吐に始まり、重症化すると性格変化や痙攣、昏睡を生じ、場合によっては呼吸困難などで死に至ります。ともあれこの物質は、実は水道水にも多量に含まれているので、摂取量の管理は容易ではないことも事実です。
 参考:Wikipedia記事「一酸化二水素」



ちなみに余談ですが、水酸化ナトリウムと塩酸を混ぜて化学反応を起こすと、この一酸化二水素とソディウム=クロライドの混合液を作ることができます。
ただし、水酸化ナトリウムは5%濃度でも劇物指定される強アルカリ性の物質ですし、一方の塩酸も10%濃度で劇物指定される強酸性の物質です。どちらも皮膚に付着すると、最悪の場合には皮膚組織が壊疽するほどの化学熱傷を引き起こします。大変危険なものですから、間違っても理科室で実験などしないでください。




さて、この記事で取り上げた物質はいずれも、私達の暮らしの極身近に存在するものです。が、その危険から身を守るれるのは、残念ながらあなた自身しかいません。一度、各自で詳しくお調べ頂くことを強くお勧めします。

今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。
てか、深夜にしょーもない記事過ぎて、なんかほんとすんませんでした。



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