世間には、

 

事実小説より

 奇なり

  という格言がある。

 

 

 

 

 

 

 

 特に歴史

   分野では、

 

 一見、

 無味乾燥に見える

 

  事実断片

  ぶつかり合うことにより、

 

 

 

時に

目も眩むような

   閃光を放つことがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モノクロームだった

 画面が、

 

一瞬にして鮮やかな

『色彩』に彩られるような

 

新発見

生まれるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが

歴史という學門の、

何よりの

 

樂しみでは

 ないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

岩田 明 -

(評論家)