個別指導塾講師が考える『履修不足問題』 | 教務リーダー。のつぶやき

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anegoの平凡な日常

私は単なる塾講師。おまけにバイト。今年度でやめるし。
でも、最近話題の履修不足について、考えるところは多い。

世界史に始まり、さまざまな教科についていろいろ言われている。
ついには、中高一貫の私立にまで言及するように。

なんかおかしくないか?

中学で多くのことを学ばせないのに、大学入学に必要な学力は昔と変わってない。
(厳密に変わってないかは疑問。受験生の層の中での偏差値の問題やから・・・)
だから、受験を乗り切って志望校に行くには、高校で大きな努力が必要。
そうなると、受験科目以外がおろそかになるのは必至。
高校側としても、如何に受験に対応できるように授業をするかに苦心してこのような事態に陥ったのではないか。

だから、中学での履修内容を減らして高校で増やすのはいかがなものかと思う。
よって、私は履修不足の高校が悪いとも思わない。
文部科学省の現実を直視しない机上の空論な指導要領が諸悪の根源ではないか。

昔から教育システムに疑問をもち、一時は文部科学省で働きたいと思ったものだが、
ひとりで入っても組織に呑まれて変革できない、というジレンマに陥りそうだったし、
自分の学力もそこまでなかったので断念した。
しかし、最近、やっぱ挑戦すればよかったかなー、と少し思う。

多分、今のシステムのままだと、
高校に通うだけでは受験に必要な学力は身につかない。
塾に行かせる金を持つ家の子が『いい大学』に入り、
貧乏な家の子は大した大学にもいけず、就職先にも差がつきまた貧乏。
貧富の差が大きくなっていく・・・ということになりそう。
今でさえそんな傾向はあるし。

私は、高校時代塾に通ってなかった。
中学からの通信教育と、夏期講習だけ塾に行く、学校以外にしたことはこれくらい。
そんな私が満足する大学に進学できたのは、高校の授業が充実していたからだと思ってる。
数学、化学、物理。いい先生に出会えたと思う。
数学の先生が2,3年の担任だったから、放課後よく教えてもらった。
補充プリントもいっぱいもらった。
英語は・・・まあ先生は好きだったのだけど。。。
センターで必要な国語、日本史もほんと学校の先生のおかげで進めることができた。
日本史はあまり結果が伴わなかったけど、
国語はみんなが点数落としている中、そこそこの点数がとれ、自分では満足いく結果だった。


私は、自分の出身校にほんと感謝してる。
でも、指導要領の徹底、無茶なカリキュラム、となってくると、
充分な受験対策ができる高校がどれだけあるだろう。

もちろん、高校は予備校や塾ではないのはわかってる。

でも、義務教育なわけでもない。

もう少し、教えなければならないこと、という内容を減らし、
各高校での特色を出させてもいいのではないか・・・?

でないと、周りに塾の多い都会の子供が有利になり、
大手塾が少ない田舎の子は塾に行く金があっても立地的に厳しくなる。
だから、履修不足が多いのは田舎なのかも・・・?(TVで言ってた)

そういえば、この問題が出てくる前に思ったことがある。
うちの塾に来れてる生徒って、ある意味幸せやなーと。
大阪で住んでるから塾に行こうと思っても選びたい放題やし、
金のかかる個別指導塾に来れるのだから、金ないーとはいえまだましなんだろう、と。

ちなみに、理系が育ちにくくなってきてる教育制度な気がします。
大抵、理系の大学に行く方が必要な科目が多いし。
それで、社会がんばれ、っていわれてもね・・・
(世界史必修について)
それなら文系も数学Ⅱくらいまではがんばれよ、って思うし。

まあ脈絡なく言いたい事言ってきたけど、
少しでも日本がいい方向に向かえるように教育機関も努力してほしいと思います。