男と女が港に・・・・

 

曇り空の、海と空の境界が見えない冷たい風が吹く陽

 

写真を観るとそこのラインは白

 

モノクロームの写真だが、僕にはラインが黄色く見えた

 

遠い、遠い昔のことを想い

 

白いラインが何故か黄色くまっすぐに向こうに引かれている様に

 

向こうは、自分には入り込めない境界

 

今は港に行けばも海は碧く、空は青い

 

白いボートがいくつも並び、そこで静かに休んでいる

 

頭はからっぽ

 

綺麗な世界なのにまた、何も見つけられない

 

 

振り返り、独りで見夏から去っていく初冬の昼下がり

 

 

また他を捜そう

 

きっと何かが見つかるはずだから・・・・☆