濃い琥珀色をした酒の中に、燃え落ちる夕日のような、真紅のチェリーが沈んでいる。
女は、たった今チェックしてきたばかりの搭乗券とパスポートを手に、男の前に腰をおろした。
「あ、 なんか、飛行機、少し遅れるらしいね」
ぼんやりしていたらしい男が、慌てたようにテーブルの上の脚の長いグラスを持ち上げる。
その拍子に、夕景のようなグラスの中で、赤いチェリーが不安定に揺れた。
「わたしも、マンハッタンにしようかしら」
男の顔がパッと明るくなったのを見て、女はいくらか後悔した。
マンハッタンなんていって、彼につまらない期待を持たせてしまったのかもしれない。
男は嬉しそうにウェイターを呼び、達者な英語でマンハッタンを二つ注文した。
そして、手にしていた飲みかけのマンハッタンを、浅黒い精悍な顔をのけぞらせて一気にあけた。
女は、とりあえず搭乗券とパスポートを、ひざの上のショルダーバックにしまった。
その手元に男の視線が感じられる。
かって一瞬にわたしを魅了した、あの深々と優しい眼差しを向けているに違いない。
女はふと涙ぐみそうになる自分にうろたえ、やおら顔を上げてあたりを見渡した。
「わりと今日はすいているわね」
女がこのケネディ空港内のレストランに寄るのは、これが二度目だった。
初めて寄った2年ほど前は、確かにもっと混雑していた。
「旅立つ人が少ない日なのかな」
男の目に淡い期待の色が浮かんで見える。
「二年前のあの時は、ジャックをここで私を見送ってくれたのよね」
女の言葉に、男の顔からすーっと笑みが遠のいた・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これはね、僕のストーリーではありません。
オキ・シローさんのカクテルストーリーの一説です。
これを読んでいたら、ちょっと思い出す光景があってね・・・
JFK(Jhone F Kenedy国際空港)には、数度利用したけど・・・・・・、
こんな光景の似合うレストランがあったかな? って・・・・
僕は空港で、人を見送ったり、送られたりするのは・・・ホントは嫌いです。
いつも辛いから・・・・・
おっと、忘れていた、カクテルの解説と レシピを
このカクテルは「ほろ苦くやさしい味わい、NYのような都会に沈む夕日のように・・・・」
カクテル、マンハッタンには都会の夕暮れが良く似合う。
アロマティックビターズのほろ苦さをスィートベルモットがやさしく包む
洗練されたアダルトのためのお酒です
Manhattan Rcipe
ウィスキー・・・・・・・・・・・・・・・3/4
スィートベルモット・・・・・・・・・1/4
アロマティックビターズ・・・1dash
レッドチェリー・・・・・・・・・・・1p
ピール用レモン
貴女も大人の恋は・・・・・・・・・♡
オヤスミなさいませ☆彡







