今日もまた、孫子の兵法の解説を

 

 

 

戦わず敵を屈服させる(謀攻編)

 

戦争はどんなに短期でうまく運べても、国力の消耗、戦力の損傷は避けられません

 

だから勝算が十分であっても、戦争などしないで目的を達成したほうがいい

 

孫子の戦略の基本は「不戦」にあります

 

ですが、孫子の不戦には、踏まれてもたたかれても、また自分の意志を曲げてでも戦わないということではありません。

 

「百戦百勝は善の善なる者にあらざるなり。

戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」

(謀攻編)   です

 

 

次のマネジメントサークルの4番目

 

 

戦うからにはすべて勝つのがいいが、それが最上というわけじゃない

最上は戦わずして敵を屈服させる ということ

 

孫子の兵法には、不戦でも最後に屈服という言葉がある

 

この意味は、誠意をもって相手を説得すると言う程度のものではない

 

それは後で述べる「九地編」にある

「それ覇王の兵、大国を伐たば、すなわちその衆集まることを得ず、

威、敵に加われば、すなわちその交わり合することを得ず」

 

と述べており、 覇王の立場、つまり強大な力を背景にした道義外交によって反抗しようとするものを「不戦」で屈服させるのが狙いということです。

 

敵を屈服させる方法は次の四つ

 

「上兵は謀を伐(う)つ、その次は交わりを伐(う)つ、その次は兵を伐(う)つ、

その下は城を攻む」(謀攻編)  

 

最上の策は敵の戦争意図の破摧(はさい)、次は敵の国際的孤立化、次が敵の戦軍の撃破、最下策が敵の要塞の攻撃、 と言う意味です

 

上の二策が・・・・・「不戦屈敵」

 

下の二策が・・・・「用戦屈敵」

 

さりながら、人間は、誤認、錯覚、うぬぼれがあり、多少劣勢だと思っても、戦わずして屈服する気にはなりにくい・・・・・だから歴史上、あまりにも多くの戦争が起きてしまっている

 

 

 

いま、日本を取り巻く諸国では

 

非常に緊張した状態もある

 

各国の指導者は

 

このような先人の教えを頭にいれて行動しているのでしょうか??

 

 

 

 

この記事について兵法の解説をしていますが、これは私の経営コンサルタントとしての経営戦略の参考書としてとりあつかっているもので、けっして戦争を肯定しているものですありませんので、その点を御理解ください。

 

ビジネスは戦いと捉えてやってきましたが

 

最近ちょっと違和感も感じ

 

もう一回、この2500年も前の兵法書を読み直しているわけです

 

もちろん孔子の本も・・・・・・

 

ずっと、海外の工場や会社も指導してきましたが

 

やっぱり一番多かったのは中国の工場でした

 

つい最近までは、上海に本社のある会社の役員もしていました

 

 

これは中国ドラマの俳優さん

 

 

もう一つのブログ 南国楽園/Southern Paradise  でもだいぶ前に紹介しています

 

暇なときはこちらも覗いてみてね

 

 

 

 

次回はも「軍形編」の予定です

 

 

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