大好きなものに没頭する時間がないっていう日が続くとなんか不安になるんだよね。
映画でも、読書でも。
遠ざかってる内にそれに対する情熱まで冷めちゃうような気になる。
自分から遠ざけてるんじゃなく、やむを得ず遠ざかる時は特にね。
今まで好きだったものを好きじゃなくなるってのは何よりも恐い訳で。
好きじゃなくなったモノはその時点で単な『一過性のマイブーム』
に成り下がっちゃう訳で。
だいぶ後になって
「あの頃は映画にハマってたなー」
「あの頃は本ばっか読んでたなー」
なんて懐かしむのは嫌。
そんな状況を想像するだけで鳥肌が立つ。
そんなレベルの事じゃなかったはず。
もしそうなら、そうやって振り返っている時には一体何に熱中してて何に情熱を注いでるのか。
想像するだけで恐いよね。
俺にとって好きだったものが過去のものになっちゃうのは何よりも恐ろしい事のひとつな訳で。
「自分が好きなもの」って、何よりもその人のアイデンティティだと思うのです。
「 僕は釣りマニアです」
「自分ガンダムオタクっす!」
「アイドルオタクです」
「私は創作料理が趣味です」
「物理学の分野の研究をしています」
「毎日スロットしてます」
とか。
そんな風に「自分を説明する」ってことは自分の好きなものを説明するのと限りなく近いんじゃないかな。
だから好きだったものが好きじゃなくなるってことは、少なからず自分が別人格の人間に変わっちゃう事のように思えるのです。
そのものに対する「好き度」が大きいほどそれは強いんだよね。
その人間から「好きなもの」を取ったら、何が残るんだろ。
ただの立場と状況だけだな。
例えば、ほぼ毎日ハンドボールして休みの日もボール持ってドリブルしながら走ってた生活を送っていた自分はもういません。
あんなに好きだったのに自分の状況や環境に合わせて、いつの間にかやめてしまいました。
今は全くと言って良いほど無縁です。
でも嫌いになったんじゃないんだよね。
「好きなもの」に対する関わり方が変わったんだよね。
それもまたしょうがないのかもしんないけど。
自分の人格、人生にたくさん影響を与えた「好きなもの」だから無理のない形で永遠に好きでいたいよね。
俺個人としては何でも良いから、好きなものはずーっと好きでいたい。
趣味でも、仕事でも、家族でも、恋人でも、仲間でも、お金でも、好きになるものは人それぞれだと思う。
「大好きだったもの」が「一過性のマイブームだったもの」になるのは悲しいです。
まるでただの熱にあてられてただけのその辺の中高生のくだんねー恋愛みたいだよね
「あの頃はハマッてたよねー」
とか
「 そんな頃もあったよねー」
とか振り返るなんてまるで夢がなくなったやつみたいだよね。
俺の趣味とか好きなこと、ものはそんなレベルじゃなかったはず。
よしっ、頑張ろ。