2019年のクリスマスイブ、早めに家に帰り、子供たちと「ケーキ班」「夕食盛り付け班」に分かれワイワイと準備をしていたら、母から携帯に電話が。

「さっき、パパが息を引き取った。」

いきなりのことで、少しの間、事態が呑み込めない。

いきなりと書いたけれど、もうこの数ヶ月、入院しては元気になり、帰宅すると具合が悪くなり、、、の繰り返しだった。肺が機能しなくなっており、高濃度の酸素をチューブで鼻に入れていても苦しむような状態だった。

 

父は80歳もとうに越えており、大往生といえるだろう。

入院中にも、なんだかのすごく高価な薬の使用を勧められたりもしたけれど、そんな薬を使っても、延びる命の期間は1年か2年だろうしと断った。

これが若い人たちだったら、高価でもなんでもお願いするところだけれど。

 

「今、病院なの?」

と訊くと、

「病院だけど、空港の近くの病院なのよ。」

母は、今にも泣きだしそうな声で答えた。なんでも、孫が海外から帰ってくるのを空港まで迎えに行ったところで急変したとのこと。

「分かった。とりあえず向かうから、病院の名前だけ教えて。後は調べて行くから。」

病院の名前を教えてもらい、準備を10分ほどで済ませて一人で向かった。

 

1時間半ほどで病院に到着したものの、外で亡くなった場合は警察の検死が必要だとのことで、安置室には既に警察が来ており、私は父に会うことはできなかった。

後で警察まで来てくださいと言われ、その場に集まっている妹の家族とファミレスでご飯を食べた後、空港警察に向かった。

 

父の死に顔は、本当に痩せこけて、生命力の欠片も見えなかった。(死んでいるのだから当たり前だけれど)

その後、空港から最終電車で親の家に帰り、葬儀社を決める作業に入った。

警察からは、翌日の午前11時半ごろには医師の検死が何時ごろになるか分かるので、そうしたら連絡すると言われていた。翌日に父の遺体を空港まで引き取りに行ってもらう段取りも必要なので、明朝までに業者を決めなくてはならない。

 

空港の近くの病院お抱えの葬儀社もあったのだけれど、家が遠いと伝えると、地元の業者を使われた方がいいでしょうと遠回しに断られた。

親の家に、車に乗れなかった姪っ子と3人で着いたのが夜中の1時半ごろ。そこからPCで葬儀社を調べ、資料請求をしたり、電話をしたりした。

 

そうそう、その前に、ファミレスで夕食を食べている間や、業者を検索している間に、どのような葬式にするのか、というのも決めなくてはならなかった。

 

故人の遺志は「家族葬」。

うちらが議論したのは、

〇「家族葬」でも、交流のある親戚は呼ばなくていいのか?

〇お通夜はやるか?

〇家族だけなら、神主もいらないのでは?

という点だった。

 

親戚

父は、非常にプライドが高く、そのくせ勉強をキチンとするタイプでもないため、結局自分を卑下して、人と付き合えないでいた。友人どころか親戚とも全く付き合いがない男だった。自分の城の中で、かしづいてくれる母と妹だけを相手に生きてきた。

だけれど、母は自分の姉妹とは交流があり、葬儀というのは個人のものではなく、家のものでもあるので、知らせない・呼ばないというのは、親戚への失礼に当たるのではないか、という意見が出た。

結局、「故人の遺志は、本当にこの家族だけで、ということだから。」と母が、ミニマム葬にすることを決定。

 

お通夜

母と子供3人の家族だけ、というミニマム葬の場合、お通夜をやっても、翌日の告別式と参列するメンバーは変わらない。同じメンツで、同じことを繰り返すというのも違和感がある、という点と、家族だけでのお見送りなら、最後の夜は家でワイワイと肩肘張らずにお見送りしようよ、という想いで「なし」とした。

 

神主

そもそも告別式もいらないんじゃないか、という意見も出た。他から人も来ない、家族だけの葬式なら、最後までみんなでワイワイと囲んで楽しく見送ろうという案。それなら、直葬だね、と。

それか、神主さんにお願いすることを前提にきちんとした告別式をするか。

#うちは、3代前が神主の家系で、仏教ではなく「神道」なのです。

 

ここでも母が「やっぱり最期だからきちんとしよう」と決めて、告別式をすることにした。

 

これらも、葬儀社の見積もりを取りながら、選択肢の間を揺れ動き、告別式あることや葬儀社を決めることができたのは、朝の5時を過ぎていた。

 

有名な、聞いたことのある葬儀社の見積もりは、150万円~。ここは、家族葬にしようが、一日葬にしようが値段は変わらないとのこと。

他2社くらいは、100万円~120万円。

最終的にお願いした葬儀社は、60万円ほどでやってくれた。

 

プランは「家族葬」「一日葬」プラン。食事なし。

#神主さんは、15万円で引き受けてくださった。(総費用に含む)

#食事は、斎場が家の近くで、式場まで戻る方が大変だったので、近くのレストランで食べることにした。

 

告別式は、斎場の火葬場の空きがあった3日後(27日)に決定。午前10時から火葬とのこと。

そのため告別式の開始時間は8時になった。

そして、ふと湧いたのが、告別式が朝の10時からだと、最後の夜を自宅でお見送りすることはできるのか?という疑問。

葬儀社に質問をすると「告別式の前日、お昼ごろにお迎えに上がります。」とのこと。

それじゃ、家でお通夜ができない、と食い下がり、追加料金が発生しても構わないので何とか当日の朝に迎えに来ていただけないかとお願いし、2万円ちょっとの追加料金をお支払いすることで、要望を呑んでいただいた。

 

そして、少しだけ仮眠して、11時半ごろ、警察からの連絡があり「13時頃に引き取りに来てください」と。

すぐに出ても1時間半なんかじゃ着かないよ、という距離なので、まさか「13時に来い」なんていわないよ、って話していたのに、まさかの13時でした。

葬儀社に慌てて電話し、あわただしく用意をして出発。

平日の昼間なので、道路も混んでいて、15分ほど遅刻して到着。

葬儀社の車もそこから30分ほどして到着しました。

遺体は、警察と葬儀社が引渡しを済ませてくれて、我々はやることなし。

 

その後、葬儀社の車は自宅に向かってもらい、我々は昨日お世話になった病院に保険証を持って精算に行きました。

葬儀社は家に着くと、残っていた妹と、和室に父を寝かせ、小さな祭壇やドライアイスなどを設置してくれたようです。

 

病院の精算が終わった我々は、葬儀社に寄り、最終的な金額の打ち合わせ。上記の込みで60万円ほどというのもここで決まったことです。

この打ち合わせが終わったのが17時過ぎ。

 

よく家族が死ぬと2~3日眠る暇もないよ、と聞いてはいましたが、本当に24時間ほどはめまぐるしく過ぎていきました。

 

<続きは、また後日>

 

≪本日のまとめ≫
1.外出中に亡くなると、警察の検死が必要になり、その日に遺体を引き取るのは難しい。
2.葬儀社の見積もりは、大まかにしか項目を出してくれないところと、それなりに細かく出してくれるところがある。→ 探せば良心的な業者に巡り合える。
3.最近は、火葬場が混んでいるため、なる早を希望すると午前8時から告別式などと、今まで参列したことのない時間になってしまう。うちは家族だけだから問題ないけれど。