引退ブログを書いてくれないかと後輩から依頼を受けたとき、私は少し申し訳なく思いました。というのも、私はコロナウイルスの影響で約2年間、部員に会うことなく引退したためです。また、急遽引っ越すこととなったため、部活を通じてお世話になった多くの方にお会いすることなく関西を離れることとなりました。
 

 無礼にも程がある私ですが、このブログを読んでくださった方に少しでも何かが伝わることを祈って、少しばかり書かせていただくことにしました。
拙い文章ではありますがお時間のある方は見てくださると嬉しいです。時間のない方はとりあえずいいね👍お願いします(笑)

 
 まずはARIでお世話になった皆様へ
 超張り切ってARI入部した当時18歳の私ですが、スタッフとしての仕事は何一つできませんでした。プレイヤーと同じように「一部員として活躍したい」という気持ちを原動力に、テーピング、マッサージ、ウォーミングアップ、栄養学…様々なことを勉強することができました。
 しかし、スタッフは『試合で点を決める』ことも『トップチームに上がる』こともできません。モチベーション管理は至難の技でした。(世界中のチームスタッフの皆さんを尊敬します!)
 

 そのような中、私が勉強し続けることができたのは、間違いなく皆さんが言ってくれた沢山の「ありがとう」のおかげです。
 4年間恥ずかしくて一度も直接伝えることはできませんでしたが、
 私の大学生活を彩ってくれて、ARIに存在する意味をプレゼントしてくれて、本当にありがとうございました。

 
 このブログを読んでくださっている全ての皆様へ
 私は高校1年生の頃に QT 延長症候群という心疾患を発症しました。突然死の原因になる疾患であるため、小学生からずっと続けてきたサッカー・フットサルはドクターストップ。原因不明の失神を繰り返し、病院をたらい回しにされ、学校に行けない、家族に会えない。高校1年生が背負うには残酷な出来事だったと思います。

 しかし、今思えば、病気になってかわいそうの一言で片付けるのとは少し違ったように思います。病気になっていなかったら、ARIに入部する事も、管理栄養士になることも、フットサルを通じた沢山の人と出会いもありませんでした。数回心臓が止まりかけたくらいじゃ死なないゴキブリ並みの生命力を確認できた絶好の機会だとすら思います。(笑)
 私がこのように考えられるようになったのは、私に関わってくださった全ての方のおかげです。
 本当にありがとうございました。

 
 当たり前を当たり前だと思わない事。
 
 時間がかかってもいいから、自分の身に起きたことを少しでも都合のいいように捉えようとする事。
 
 私はこれからもこの2つを大切に生きていくことを宣言します。

 
 松宮監督、定永コーチ、馬場先生、久代先生、スポンサー様、OB・OG の皆様、先輩、後輩、そして同期のみんな、フットサルを通じて出会うことができた皆様、サポートし続けてくれた家族・友人、本当にお世話になりました。

 皆様の生活がこれからもフットサルと共にありますように。


岡村香穂