「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」

2024年度、最初のお話会は、参加者9名、

そのうち初参加が2名でした。

 

今回もいろいろなお話が出ましたが、

少し気になったのが「子どもが精神科で病気と診断された」という方が何人かいたことです。

 

確かに、明らかに抑うつが強いときは

精神科の薬が効くことはあります。

うちの子どもたちも薬のお世話になりました。

 

ただ、ちょっと気になったのは、診察5分程度で

統合失調症と診断されたという方が複数名いたことです。

 

そして、その診断をしたのは

児童専門の医療機関ではなく、

成人の患者さんを見る医療機関だったことです。

 

精神科の診断は、

DSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル第5版)という

診断基準があって、

診断基準の項目数によって診断されます。

(ちなみに、私は出版社に勤めていたころ、

この本の編集をしていました。)

 

ただ、不登校になってすぐは、

子どもも気持ちが落ち着かないし

強迫観念があったり、周囲から見られるのが怖かったりするものです。

 

年齢による特有の精神状態もあると思います。

それから、子ども自身が症状をうまく説明できていない

可能性もあるでしょう

 

実際、別の医療機関にかかったら

統合失調症ではない、と言われたという方もいました。

 

統合失調症は、

長い期間薬を飲み続けなければならない病気です。

万一、その病気ではなかった場合を考えると

少し心配にはなってしまいます。

 

その意味でも、

子どもの精神状態に関わる医療機関にかかるときは、

児童精神科や思春期外来など、

「子ども」を見てくれるところに

かかった方がよいと思います。

 

我が家もいろいろなクリニックや病院に行きましたが

すべての医師が、

専門的な知識を持っているわけではないことを

感じています。

 

子どもの健康に関わることでもあるので、

できればネット検索だけではなく、

親の会などを利用して、

本当に子どものことがわかる医療機関を選べるとよいな、

と思いました。