「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」

3月のお話会を行いました。

 

参加人数は少な目の4名、初参加の方が3名でした。

スタッフ3名と合わせ、7名でゆったりとお話をしました。

 

 

不登校の子の中には発達障害の子やグレーゾーンの子

も多いといわれています。

 

症状はひとそれぞれですが、

学校の環境に合わない子が多いのも事実です。

 

読み書きが得意ではない、視覚・聴覚・嗅覚・触覚が敏感、

不注意で忘れ物が多い、先生の指示がうまく理解できない、

自分のペースを守りたいといった特性は、

団体で一斉授業を行う今の学校のスタイルには

なかなか合わないものです。

 

みんなと同じようにできない自分に気づき、

自己肯定感が下がってしまうことも多く、

困っている子どもたちがたくさんいます。

 

小さいうちにこういった特性に気づけると

「療育」といって、集団生活にうまく適応できるような

「学習」をしていくこともあります。

 

また、特別支援学校や支援級、あるいは通級などを

利用することもあります。

 

ただ、不登校になると、

こういった行政サービスは利用しづらくなってしまいます。

 

また、知能指数の問題でギリギリ支援が使えない、

出席日数の問題で適応指導教室の対象にならないなど、

「決まり事」のはざまに入ってしまい、

どの支援も受けられないというケースもあります。

 

そうこうしているうちに時間がどんどんたってしまい、

子どもはなんの支援も受けられないまま

中学進学や高校進学の時期を迎えてしまうのです。

 

もちろん、

障がい者支援は本来行政がやるべきことだとは思いますが、

ちょうど支援が受けられないという

エアポケットに入ってしまったときには、

今のところは、やはり民間サービスを使った方が

現実的だと思います。

 

あまり、学校や行政のやることにこだわりすぎると、

結果的に子どもが困ってしまうからです。

 

学校や行政サービスがマッチしないなら、

民間サービスを使う。

それにも合う、合わないがあるので、

だめなら早めに切り上げて別のサービスを利用する。。。

 

もちろん、子どもによってはサービスを利用しない方が

マイペースに過ごせてよい、という場合もあるでしょう。

 

とにかく一番大切なのは、

障害や特性のある子どもが不利益を被ることなく

成長していくことだと思います。

 

「学校や行政に期待しない」というのは

ある意味で間違ってはいますが、

気持ちを切り替えて他の方法を利用した方が

うまくいくという現実もあります。

 

もちろん、私自身は行政への働きかけを続けますが、

一方で今の段階では民間サービスを活用するしかないとも

思っています。

 

何よりも大切なのは、わが子の成長です。

 

行政に対するこだわりや怒りなどが、

健やかな子どもの成長をさまたげてはいけないと、

個人的には思うのです。

 

まだまだマイノリティな「不登校」。

 

残念なことではありますが、

今の段階では、

自分で工夫しながら最良の道をチョイスしていくのが

現実的だと思います。