心のエネルギーがたまって学校に行くようになるの?
→ゲーム障害についてはコチラ
1.ゲームやスマホは自由にして心のエネルギーを回復?
2.昼夜逆転、スマホ・ゲーム依存、暴言・暴力
3.ゲームやスマホでコミュニケーション欲求を満たしてる?
4.ゲームやスマホ自由のデメリットを理解してる?
5.デメリット①「死ね!」「ザマー」などの暴言が増える
6.デメリット②簡単に、安易に関係を切る(ブロックする)
7.デメリット③現実でも「暴言」「ブロック」が当たり前に!
8.「そのうちゲームに飽きてやらなくなる。」は昔のゲーム
9.今のゲームは「依存するように」作られている!
10.自由にすれば「親子のトラブル」はなくなる
11.「自由にさせる」は間違った対応の1つ!
12.1日6時間でも「少ない!」と文句を言うように!
13.正しい提案を親がしても「うるさい!」
14.自分から学校にいくも数日で不登校に逆戻り
15.4年間、「待った」結果、中3の4月に登校するも・・・
16.4年間で「心のエネルギー」はたまらない?
17.「自由にする対応は間違っていた!」(親御さん)
18.「使用のルールは必要!」(ゲーム依存の専門医)
1.ゲームやスマホは自由にして心のエネルギーを回復?
子どもの不登校で困っているとき、ネットや本を調べると、このように書いてあるのを目にします。
「ムリをさせないようにしましょう!」
「好きな事を好きなだけやらせてあげましょう!」
「ゲームやスマホの制限はしないようにしましょう。」
「それにより心のエネルギーをためましょう!」
カウンセラーさんや相談員さんに言われたことがある親御さんも多いのではないでしょうか?
もちろん、この対応を行うことで、心のエネルギーがたまり不登校が解決するお子さんもいるでしょう。
(小学校低学年であれば解決する可能性はありますが・・・・。)
2.昼夜逆転、スマホ・ゲーム依存、暴言・暴力
「好きな事を好きなだけやらせました。」
「ゲームやスマホも制限なしでやらせました。」
ただ、これらの対応をした結果、ほとんどの場合が下記のような状態になってしまいます。
「スマホやゲームで1日を過ごすようになりました。」
「昼夜逆転でゲームばかりやっています。」
「ちょっとガンバレばできることもしなくなりました。」
「暴言や暴力(壁を蹴る、親を殴るなど)が増えました。」など
また、不登校の子どもに対してゲームやスマホの使用時間を控えるように言ったり、ルールについて話をしようとすると、こう言われたりします。
「ゲームやスマホをやっている時だけ学校の事を忘れれられるんだ!」
「唯一の楽しみを奪わないで!」
「ゲーム(スマホ)が出来なくなったら、友だちと連絡が取れない!」
「スマホ(ゲーム)が出来ないなら死んでやる!」
「何でだよ!」
「ふざけるな!」
「ガン!ガン!ボコ!ボコ!(壁を壊す)」
親御さんに暴力を振るったり、包丁やナイフを出す子どもいます。
これにより、親御さんは「注意」や「制限」が出来なくなってしまいます。
3.ゲームやスマホでコミュニケーション欲求を満たしてる?
「ゲームやスマホをやることは悪くない!」
「ゲームやスマホによって、子どもはコミュニケーション欲求を満たしている!」
「それを取り上げたり、制限することは良くない!」
このように仰るカウンセラーさんや相談員さん、ネットや本もあります。
このように仰る方たちは、その理由を下記のように述べています。
「人間には誰かとコミュニケーションを取りたいという欲求がある。」
「しかし、不登校の子どもは学校に行くことが出来ないので、他社とコミュニケーションを取ることができない。」
「そんな、人間としての欲求を満たすため、ゲームのチャットやスマホを使用して、コミュニケーション欲求を満たしている。」
また、このように仰る方たちは、このような話もします。
「不登校の子どもたちは楽しいからゲームをしているわけではない。」
「コミュニケーション欲求が満たされればゲームをやらなくなる。」
「ゲームを好きなだけやらせれば、そのゲームに飽きてやらなくなる。」
「そうすれば心が外に向き自分から動き出す!」
4.ゲームやスマホ自由のデメリットを理解してる?
確かに「同じゲーム」のネッ友(ネットのみの友だち)とゲームをしながらチャット(話をする)は楽しいでしょう。
同様に「好きな歌い手さんが同じ」ネッ友とチャットをするのも楽しいでしょう。
このように、ゲームやスマホで行うチャットには良い面(メリット)もあります。
しかし、悪い面(デメリット)があることを知っている専門家や親御さん、先生はあまりいないのが現状です。
現在、お子さんのスマホやゲームを自由にしていて、チャットで友だちと話すことは良いことだと認識している親御さんは、デメリットを分かっていますでしょうか?
もちろん、デメリットを理解し、それでもメリットの方が大きいと感じているのであれば問題はありません。
5.デメリット①「死ね!」「ウザッ!」「ザマー」などの暴言が増える
ゲームやスマホでチャットを行う事の「悪い点(デメリット)」は下記の3点になります。
① 相手が画面の向こうにいるため言葉使いや態度が悪くなる。
② 自分の思い通りにならない相手をすぐにブロックする。
③ 現実の世界でも同じような言動をするようになる。
①の「言葉使いや態度が悪くなる」については、不登校の男の子に多い事例です。
ゲームをしている子どもの部屋から、このような言葉が聞こえてきたことはありませんか?
「ふざけるな!」
「クソが!」
「死ねよ!」
「ザマー!」
「ウゼえんだよ!」など
同時に、壁やドアを蹴ったり、物を投げたりする音を聞いたことがある親御さんもたくさんいると思います。
6.デメリット②簡単に、安易に関係を切る(ブロックする)
②の「自分の思い通りにならないネッ友をブロックする」も良くある事例です。
相手の顔を見ることが出来ない状態だからこそ出来る行為です。
気に入らないネッ友をブロックして終わりとなればいいのですが、そこでトラブルに巻き込まれる事例も少なくありません。
相談をいただいた事例には、このような事例があります。
「同じ趣味のネッ友と仲良くなり、実際に会いに行ったところ、待っていたのは『異性の年上』だった。」
「(不登校の子どもは)親友と思っていたため、ショックが大きく部屋にひきこもるようになってしまった。」
もっとひどい事例では、このような事例もあります。
「異性のネッ友ができ、その子に様々な相談をしていた。」
「知り合って1ヶ月ほどで、彼氏、彼女の関係となった。(会ったことはありません)」
「付き合い(?)初めて、2週間後に相手から『別れ』を告げられ、ブロックされる。」
「連絡が取れないことに絶望し、大量の薬を飲み救急病院に運ばれる。」
7.デメリット③現実でも「悪口」「暴言」「ブロック」が当たり前に!
③の「現実世界でも同じような行動を取る」が最も「悪い点」と言えると思います。
ゲームやスマホなど、ネットの世界で「悪口」を言い続けていると、自然と現実生活でも言葉使いが悪くなります。
親に対して暴言を吐くことも増えていきます。
また、現実世界でも自分の思い通りにいかないと、友だちや先生との関係を切る(ブロックする)ようになります。
何かのきっかけで学校に行ったり、友だちと遊んだりしても、先生や友だちが自分の思ったことをしてくれないと、友だちや先生を拒否する(ブロックする)ようになります。
「不登校になる前」「ゲーム依存やスマホ依存になる前」であれば、普通に出来ていたことが、どんどん出来なくなっていくのです。
8.「そのうちゲームに飽きてやらなくなる。」は昔のゲーム
また、このような言葉を仰る方は、現在のゲームやスマホ事情が分かっていないのではないかと思ってしまいます。
「ゲームを好きなだけやらせれば、そのゲームに飽きてやらなくなる。」
「そうすれば心が外に向き自分から動き出す!」
昔のゲームは、1本5000円~1万円はしました。
子どもがすぐに買える値段ではありません。
また、ネットのつながっていなかったため、クリアをしてしまえばそれで終わりです。
ゲーム好きの子は「やり込み(クリアしたあとレベルを99まであげるなど)」していましたが、ほとんどの子どもはそこまでやりませんでした。
これがいわゆる「飽きる」という状態です。
9.現在のゲームは「飽きないように」「依存するように」作られている!
現在のゲームはどうでしょう?
ほとんどのゲームが無料でできるようになりました。
「試しにやってみて、つまらなかったら消す。」
「別のゲームを入れて、つまらなかったら消す。」
このように、お金を気にせず、入れたり消したりできるようになっています。
また、ゲームには「クリア(終わり)」がありません。
ゲーム会社はユーザーが飽きないように、飽きないように「アップデート」をして、新しい「ストーリー」や「イベント」を定期的に行います。
「心理学者に助言を求め中毒になるようにゲームを作っている。」
このような話も聞いたことがあります。
実際、フォートナイトというゲームを配信している会社が、依存症になった子どもの親から、集団訴訟を受けたというニュースもありました。
これらの事象からも、「ゲームに飽きてやらなくなる」という言葉が間違っていることが分かるでしょう。
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