昨年の10月ぐらいでしょうか。ちょっと不可解な記事が目につきました。
http://www.kusatsu.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2013/10/gikaihoukoku.pdf#
つまり、100年以上前から神社が使用している土地の一部が町の所有する土地だったので、即刻撤去(取り壊し)した上で返納せよという内容です。記事を読むと、今から30年以上前に返還の勧告をしていたようですが、今日まで放置していたのがまず不可解です。
というか、なんでこんな時期になって、いきなり弁護士を立てて即刻退去返納を強要したのでしょうか。しかも、神社の土地が問題というよりも、敵対する議員を攻撃するのが主目的に思えてならないのです。というのは、つい先日、この町で町長選挙があって、現職の町長と、辞任勧告された議員とが一騎討ちしたのです。
議員同士が、ポリシーや支持政党の違いで激突するのは、問題はないと思います。時には、陰湿な手段を用いてでも、自分が有利になるように誘導することもあるでしょう。人間なのですから、正論だけでなんでも割り切れるとは思えません。
ただし、なぜ神社を巻き込み、しかも、町民のためなどとおためごかしをいうのでしょう。少なくとも、町民が神社境内の茶屋によって損害を受けたことがあるとは思えません。
また、駐車場を利用する人がいるのですから、維持費を得た上で運営しているのも町民への背信にはあたらないと思います。
そもそも100年以上土地を所有していれば、そして、それを事実上看過していれば、その土地は所有している相手のものではないでしょうか。この地上が誕生して以来、ずっと一箇所の土地を所有し続けている人などいません。誰もがなんらかの形でその土地を手に入れ、住居にしろその他の目的にしろそれを活用することで、所有権を立証してきているのです。100年という年月は、立派に所有権の譲渡にあたるといえるでしょう。少なくとも、町が実質的にずっと看過してきているわけですから。
この土地に、町民の相違による建造物や施設を造るから退去してほしいというのであれば、まだ話し合いの余地もあるでしょうが、格別な目的性もなく、神域ともいえる神社の建物を唐突にとりあげるのは無理難題であり、しかもそれが生臭い議員同士の政争のためなのですから。
私は神社系の大学を出ている関係上、地域住民の生活に根付いている神社を訴えるという行為はとうてい理解できません。まして、政敵を蹴落とすためのアイテムのひとつとしての行為ではなおさらです。しかし、それもまた地域住民の総意ということになるのでしょうか。神社を訴えた町長が、再選決定したわけですから。その地域に住むことはない立場の人間ですが、日本人として、歴史や伝統を重んずる人間のひとりとして、大変残念でなりません。