高校3年生の冬だった。
寒かった。
教室の暖房が壊れていたからであった。
しかし、パソコンクラブは活動があった。
ちぇ、寒いのに、、、
と思いつつ、自分専用のキーボードを叩いていた。
30分位たって、
キーボードが手汗でテカテカになならなかったのである。
どうして??
一昨日の部活でも、キーボードが手汗でテカテカになったはず。
でも、今日はキーボードが手汗でテカテカにならない。
今日は教室が寒いからか?
両手をみると、
ロクブテ
いや、手袋をしていたのである。
寒くて、寒くて、手袋でもしないとキーボードを打てなかったから、、、
まてよ、ここで自分は閃いたのである。
手袋をすると、
手汗でキーボードがテカテカにならない。
これは、手汗恐怖症の私にとっては、いい話しである。
手袋をすれば、手汗がキーボードにつかない、
明日も、キーボードを打つ時に手袋をしようと
思った。
しかし、居室が暖房で暖かいのに、
手袋をすると部員に自分が手汗であることがバレてしまう、、、
ここで、考えた。
この手袋をしていてはだめだ。
違うタイプの手袋が欲しい、、、
自宅に帰って、とりあえず、テレビを見た。
絵画のオークションをやっていて、1億、2億
という掛け声が響いていた。
絵を持っている人は、
白い手袋をしていた。
これだ!!と思った。
この白い手袋なら、パソコンクラブのキーボードを
汚さずに使えると閃いたのであった。
次の日は部活が休みであったので、
白い手袋を購入したのである。
部活で早速手袋をしてキーボードを打ってみた。
手汗は順調にかいていった。
でも、キーボードのテカテカ具合が無い。
というか、殆どテカテカが目立たないのであった。
ここで、パソコンクラブの友人がきて、
「お前白い手袋をして、何やってんだよ」
と言ってきた。
「俺の手汗で、キーボードを汚さないためだよ」
と心の中で叫びながら、
自分が汗っかきであることを知っている友人だったので
「てかてか防止!」と言ったのである。
白い手袋の実験は大成功であった。
しかし、白い手袋の分けを全く考えてなかったのは
まずかった。
その後の一週間は白い手袋の言い分けを、
なんだかんだいって、ごまかして過ごした感じだった。
当然、そんな言い分けが長く続くわけがなく、
白い手袋はテカテカ防止であることが
バレたのである。
白い手袋をするようになった自分にとって、
パソコンクラブが男子だけだったことは
都合が良かったのであった。