※この記事を読む前に不覚筋動の章と前回、前々回の記事を読んでおいて下さい。^_^

こんにちは。

今日こそは下肢の動きの検証にいきたいと思います。

前回、前々回の記事の内容を理解した前提で進めていきます。

下肢も基本は上肢と動きの感覚は同じですが下肢には上肢にはない特有な動きがありますね。

それは…

歩行
走る

です。
まずは歩行から検証していきましょう!

検証 フツーに歩いてみて下さい。歩く時はどんな感覚を感じますか?遅すぎても速く歩き過ぎてもいけません。

片麻痺の方は健側を意識してみて下さい。ただ下肢の状態によっては自分の検証と違う結果になると思います。




どうでしょうか?自分的には

足首が上る時…

不覚筋動で動く感覚

足が接地している時…

力がこもって関節に圧がかかる感覚

残りは…

反射で動く感覚

になったのではないかなーと思います。

ここで大事なのは楽で滑らか歩行を達成するためにはこの3つの感覚の認知する事が最低限必要な事ですね。

ちなみに

反射で動く感覚を

反射で動く感覚+ちょっと力がこもって関節に圧がかかる感覚

に変えても多少キツくなりますが滑らかな歩行は出来ます。この場合反射で動く感覚は少し減ります。

反射で動く感覚+めちゃくちゃ力を込めて関節に圧がかかる感覚

になると相当きつくなります。この場合反射で動く感覚は殆どありません。足が床から離れるとき持ち上げるという感じになると思います。

だから

『足を床から離す時しっかり持ち上げてね 』

などの指示は歩行を出来るようにはしてもキツくします。

ここまではイメージ出来たでしょうか?

次はどんな歩行を検証してみましょうか?
ゆっくりな歩行にしてみましょうか?
ただゆっくり歩くだけだとちょっと面白くないのでここは…

不覚筋動で動く感覚をキープしながら歩行出来るか?

確かめてみましょうか?
ゆっくりな動きでは不覚筋動で動く感覚は大活躍でしたしね。^_^

ゆっくりな歩行は忍び足の動きをイメージしてやってみて下さい。

検証 不覚筋動で動く感覚をキープしながらゆっくり歩いてみて下さい。何処まで出来るでしょうか?


………







難しかったと思います。恐らく不覚筋動の感覚で動けたのは床に足が着くまでだったと思います。そこからどうしたらいいかわからなくなったと思います。

不覚筋動で動く感覚も万能ではないという事ですね。ちょっとホッとしました。笑

ては特に意識しないでゆっくり歩いてみましょう。ここでも忍び足のイメージです。

検証 ゆっくり歩いてみましょう。どんな感覚で動いていますか?


自分的には

足が背屈して床に接地するまで

不覚筋動で動く感覚

残りは…

力がこもって関節に圧がかかる感覚

になったと思います。

ここで考えてもらいたいのは

フツーに歩く時とゆっくり歩く時どちらが楽かキツいか?

という事です。まあこれは

ゆっくり歩いた時の方がキツい

と思います。

何故こんな事が起こるのでしょうか?
ゆっくりな方が大抵の事はラクなんですけどね。

これはフツーに歩く時にある感覚とゆっくり歩く時にない感覚に注目すればわかりやすいと思います。

それは

フツーに歩く時は反射で動く感覚がある

ゆっくり歩く時は反射で動く感覚がない

という事です。

要するに歩行が楽になるためにはこの

反射で動く感覚

が非常に重要だという事が分かると思います。

またここまでの検証で

力がこもって関節に圧がかかる感覚

の役目も見えてくるのではないかと思います。

それは

触圧覚をしっかり認知するためには力がこもって関節に圧がかかる感覚が重要

という事です。ピンと来ない方は今までの検証を見返してみましょう。
触圧覚が関わる場面では力がこもる場面が多いです。また、

不覚筋動で動く感覚では触圧覚は認知しにくい

触圧覚が分かりにくくければ更に力を込めなければならない

触圧覚をしっかり認知させようとすると力がこもるという事は

触圧覚をしっかり認知させようとすると筋収縮を促せる

という事もイメージ出来ると思います。

後突然ですが箸の動作は不覚筋動の感覚と書きましたが実際は…

ほんのちょっと力を込める→不覚筋動で動く感覚

のループです。

触圧覚が関わる場面では大抵力がこもる感覚が関わっています。

外力が関わってくるとまた別なんですけどね。

次はどうしますかね。
今度は速く歩いてみましょうか?

検証 速く歩いてみましょう。どんな感覚で動いていますか?
これは片麻痺の人はやらないで下さい。

自分的には

背屈する時…

反射で動く感覚

足が床に接地している時(一瞬ですが)…

力がこもって関節に圧がかかる感覚

残りは…

反射で動く感覚

のようになったと思います。

これも反射で動く感覚がメインになっているので楽ですね。ただ速くしすぎると…

反射で動く感覚が

反射で動く感覚+力がこもって関節に圧がかかる感覚

になってしまうのでキツくなります。

反射で動く感覚を取り戻したい方は速く歩いてもらうのも良いかもしれません。特に床からの触圧覚に依存的な歩き方をしている人には。

ここまでの検証如何でしょうか?
歩行がどんな感覚で構成されていてどんなアプローチがいいかなーというのが整理されてきたでしょうか?

後一つ歩行を検証しましょう。

検証 膝、股関節にしっかり注意を向けながら歩いてみましょう。うまく歩けますか?
片麻痺の方はやらないで下さい。

これはうまく歩けないと思います。しっかり注意を向けた方はしっちゃかめっちゃかになったと思います。笑

これは何故起こるかというと

注意を向けると反射が抑制される

からです。
反射が抑制される事により反射で動く感覚も抑制されるという事です。

ちなみに力を込めると反射で動く感覚を補って動く事ができます。

だから下肢や床に注意を向ける事は楽な歩行だけ考えるとデメリットが多いです。

ここまでが歩行の検証となります。

今回下肢だけの検証だけですが下肢に対する頚部、上肢、手指や体幹の関係性を考えることも大事です。要するにこれらが

下肢の自動ROMを障害していないか?
床からの触圧覚を分かりにくくしていないか?
不必要に力がこもるようにしていないか?
反射で動く感覚を阻害していないか?
注意の問題を引き起こしていないか?

これらを評価しなければならないと思います。
皆さんのアプローチはどうでしょうか?

後落ち入りやすい?のは足底の感覚の促通だけでは楽な歩行は獲得するのは難しいという事です。必要な事ですが。

必ず何かしらで特に膝と股関節に対しては反射で動く感覚を獲得しなければならないと思います。やらないとぶん回し歩行が限界になってしまいます。

後一応これが自分でやる時膝と股関節に対しては不覚筋動の訓練をやらない理由です。

歩行の時反射で動く感覚を抑制しそうな気がしたからです。

歩行はこれで本当に以上になります。

後は走るですね。ではゆっくり走ってみましょう。ランニングをイメージして下さい。

検証 ゆっくりランニングして見て下さい。どんな感覚で動いていますか?
片麻痺の方はやらないで下さい。

自分的には…

膝と股関節の動き始めは

不覚筋動で動く感覚

床に足が接地している時は

力がこもって関節に圧がかかる感覚

残りは

反射で動く感覚

になりました。

ここで注目したいのは膝、股関節は不覚筋動で動く感覚になって足の方は反射で動く感覚になるという事です。要するに

歩行と逆になる

という事です。何ででしょうかね。
厳密には分かりません。
分かる方いたら教えて下さい。

後もしかしたら気付いた方もいらっしゃると思いますが健常者の動きの始めは

不覚筋動で動く感覚
反射で動く感覚

のどちらかが非常に多いです。

走るは短いですが以上になります。笑

これで随意運動の機能的な部分は終わりになります。

えっ機能的な部分以外もあるの?って思うかもしれません。

あるんですよ。笑
まあこれも簡単な検証で明らかになります。
これは頭の中でイメージして見て下さい。
実際の現場を想定してイメージして見て下さい。

検証 机の上のペットボトルを取って下さい。

どうでしょうか?イメージの中で取れたでしょうか?

これは取れたと思います。では次の検証にいきます。

検証 机の上のペットボトルを取って下さい。
ただしペットボトルは炎で燃え盛っています。

どうでしょうか?頭の中では取れましたか?
実際の現場を必ず想定してイメージして下さい。

よほどのチャレンジャーじゃない限り取れなかったと思います。笑

随意運動に機能的な障害は無いのに随意運動は障害されましたね。

これが随意運動が機能的な部分だけでは無いという根拠です。

当たり前だろ!笑 って思うかもしれませんがこの概念を突き詰めていくと…

随意運動の機能的でない部分に対するアプローチが色々見えてきます。

ただこの話しは細かくするとクソ長くなりそうなのでザックリにします。

一言で言うと

クオリア

にアプローチします。
ただこのクオリアという概念は何でこんな複雑にしたんだってくらい面倒くさい概念なのでここから随意運動に大きく関わる部分だけ抽出します。それは


動機付け
報酬

が本人にとって満たされているかどうかという事です。これが

キツい
興味無い
損する

になると人はやらなくなります。

要するに随意運動の機能的な部分以外で随意運動にアプローチするにはこの3つについて考える必要があるという事です。

ちなみに随意運動の機能的でない部分で随意運動にアプローチするのに非常に大きな要素になっていて尚且つアプローチするのが非常に難しいのは

性格

です。

これは現実的な方法で行なうやり方は自分は思いつきません。

要するに随意運動(行動)を起こしやすい性格に狙って変える

というのは何と無くこんな感じかなーというのはありますが厳しいです。

まあここまでアプローチ可能という事になってしまうと最終的には

自由に人を操れる

という事になってしまいますから 笑

中々出来無いようになっているかもしれません。どうなんでしょうね…。

話しがまた長くなりました。笑

後話してないことは

パーキンソン病と不覚筋動の関係
ぶん回し歩行の種類
rtmsで動く感覚、電気刺激で動く感覚

今何と無く思いましたがこれはまあいいかなーと思いました。笑

興味を持った方は是非検証、考察してみて下さい。

取り敢えず随意運動についてはこれで締めたいと思います。

次回はお待ちかね?

何を正常化するか

についての記事を書きたいと思います。

次回 何を正常化するか-指圧の落とし穴-