勝手にレビュー
Netflixで草彅剛の「ミッドナイトスワン」見ました。
何回も見て号泣。
私も娘も好きな日本映画にランクインしました。
「来る」「羊の木」「見えない目撃者」が好きなんだけど
4つ目にランクイン。
最初はただ草彅が女装してるから、おもしろそうだと思って見たんだけど
奥が深いというか、トランスジェンダーの男の人がかわいそうになってしまって、見てられなかった。
私は自分の性別に違和感を持ったことないし、特に男になりたいと思ったこともない。
生理や妊娠出産でツライ思いをした時、男の方がいいって思うことはあっても、悩むほどではない。
でもこの主人公の草彅は小さい時からなんで自分は海パン履かないといけないんだ?と思っていて女性になりたかった。
それでオカマバー(って言っていいのかな)で働いていた時、中学生の女の子を預かることになり
最初はお互いぶつかっていたけど、その女の子の夢を叶えるために草彅は動いて、だんだんお互いを思い必要とするようになる。
でも自分が男だから、本当の母親には敵わないと思い
本当の母親になるために、タイに行って性転換手術を受け、女性の体になって帰ってきた。
本当の母親(水川あさみ)の所に行った女の子を迎えに来た草彅は
「病院行って治してや健二!」と親に泣かれ
「私病気じゃないの、だから治らないの」と草彅は言う。
性転換手術をして女の体になっても、今度は体調が悪くなり、一人でトイレに行くこともできなくなる。
そこへ中学の卒業式の後、本当の母親と別れて、草彅の所へ駆けつけるが、
そこには汚物で汚れたパンツやシーツのベッドに一人寝てる草彅が「早くオムツ替えてちょうだい」と言う。
一緒にご飯を食べ、たわいのない話をする2人。
女の子は草彅の思いを受けて、夢を叶える。
途中で、女の子が通うバレエ教室で
「コンクールに衣装代とかお金がかかる」と先生に言われ
「そうですよね…」と落ち込む草彅に
「うん、お母さん継続です。大変でしょうけど頑張って乗り切りましょう」と言う先生
それを聞いて笑う草彅
「どうしました?」と先生
「だって今(私のこと)お母さんって…」と笑う草彅
「今、言ってました私?ごめんさい!ごめんなさい!」と何度も謝る先生と草彅のシーンがおもしろくて、かわいい。
いい話だけど、草彅の目線で見るとかわいそうで、どうしたらよかったのかわからない。
元々の自分の性別で、こんなに悩まないといけないなんて不公平だし
男と女の体に対する自分の感覚は、自分ではどうすることもできないし、むずかしい問題です。
でもそれを利用して、男性器が付いてる人が
心は女だと女風呂に入ったり、女子トイレに入ったり、女子トイレをなくして男女共同にしたりするのは違うと思いました。