シングルマザーは淋しい。

毒親育ちはそれに拍車をかけて淋しい。

淋しい熱帯魚なんです。

 

誰かに話を聞いてもらいたい。

自分の進もうとしてる道はこれでいいのか?って不安で不安で仕方がない。

だから神的なモノにすがりたくなる。

 

霊感ナントカとか…、魂がどうとか…

ツインソウルがどうとか、引き合わされてるとか…そういう言葉に弱い。

 

シングルマザーになって不安で不安で淋し過ぎて、占い依存になって3年間で120万円くらい使ったと思う。

 

離婚して毒親育ちだから親とは一緒に住まないで1歳半の娘とアパートに住んで、娘を保育園に預けてフルタイムで工場で働いてた時、

 

その工場の事務の人が、嵐のニノと錦戸を足して2で割ったようなシュッとしてる人で、まさにドンピシャ!私のドストライクゾーン!!ラブキューン

 

しかもその時、ニノと錦戸が「流星の絆」っていうドラマに出てた。

もうそれでしょ!!!

 

向こうも最初から私に好意的で、面接も本当はその人はやらないのにやったり、他の人は別のロッカーなのに私だけその人のいる事務所のロッカー使って!と言われて仕事終わり毎回話しかけてくるし、

 

ああ神様ありがとう…淋しい私に次の人をこんなにも早く授けてくれて…と思ってた。飛び出すハート

 

そして早く付き合って進展したい…と焦ってしまった。

 

焦って、占いにハマって「彼は私のことどう思ってるのか?」

「今何考えてるのか?」と子どもを連れて毎週のように通ってしまった。

 

オバサンの占い師の所に通ってたんだけど、なぜその人かというと、霊感って書いてあったし、見た目も占い師っぽかったし、

 

1番は「彼もあなたのことが好きだよ」と言われたのが決めてだった。

ああ、この人はわかってる!本物だ!と思ってしまった。

 

浮気をしてカワイイとキレイの間の藤田ニコルがボブカットで30代みたいな占い師の女の人がいて、その人にもハマって通っていた。

 

そのニコルの占いはサイコロが入った細長いケースをガチャガチャ振って、そのサイコロの目を見て紙に何かを書いて、答えるというやり方なんだけど、そのニコルにも彼のことを聞いたら、

 

彼は今ロウソクの火のような状態だと言うわけ。

 

………よくわからないけど、なんかユラユラしてるってこと?って思うよね。

 

「私が好きかどうか迷ってるってことですか?」

 

「好きなんだけど、ロウソクの火のような状態」

 

「私に言おうかどうか迷ってるってことですか?」

 

「彼はロウソクの火のような状態だから…」

 

「彼にメールしていいですか?」

 

「メールしても大丈夫」

 

「どんなこと書けばいいですか?」

 

「軽い感じで」

 

そんな感じで、あっという間に30分が過ぎて6,000円なりチーン。

 

ニコルの所に行ってた時はもうその工場を辞めて、彼とは仕事では会わなくなっていた。

私がメルアドを聞いてメールだけがその彼との繋がりだった。

 

ニコルに言われた通りメールを出したけど返事が来ない。

いても立ってもいられず、ニコルの所に駆け込み

 

彼にメール出しても返事が来ない!!

 

「彼は今ロウソクの火のような状態だ」

 

またか…

ガツガツして私のことストーカーだと思ってないですか?

 

「大丈夫」

 

「メール出していいですか?」

 

「ちょっと間空けて」

30分経ち6,000円チーン。

 

こんな感じで中身のない話を聞きに6,000円払ってわざわざ通ってバカだな私って思う。

 

その彼とはなにもなかったし、多分彼も最初は私のこと好きだったと思う。

だけど私が淋しくて早く付き合いたい!と焦ったから、シングルマザーだし向こうは単純に引いたんだろうね。

 

そりゃそうだと思う。

コブ付きのガツガツしてるシングルマザーに来られたら誰でも引くよね。

 

彼が移動になって、その前に私も仕事辞めたし、次の仕事先紹介してほしいっていう名目で、新しい彼の職場に行ったことあるし、

 

もちろん「メールで行っていいですか?」って聞いてから行ったけど。

 

私もしばらくしたら、なんであの人にこんなお金使ってまで好きだったんだろう?って思ったし、

仮に付き合っても上手くいかないだろうし、また同じことしようとしてて学習しないな…って思ったし。

 

まあ、そう思ったのは、また次の好きな人ができたからなんだけど…

 

ほんとに学習しない…

 

それが子どもがてんかんになった時の主治医なんだけど。

 

この人も今となっては、なんであんな人好きになったんだろう???って思うし。

 

その人は見た目「ねずっち」だった。

 

あの、なぞかけの「ねずっち」

 

マスクしてて最初口元見えなかったけど、なぞかけできない、おもしろくない白衣の「ねずっち」だった。