娘1歳半で離婚して、元夫は20歳まで養育費6万円を約20年間毎月振り込んでくれた。

元夫は奨学金とか借金がないのに、私と離婚して養育費を払ってくれてたわけだし、それは感謝してる。

元夫は国立大卒で一流企業に務めてニューヨーク転勤もして(夫婦時代、私も一緒に行った)

大学の学費を親が出してくれないし、奨学金も借りちゃダメで国立大1校しか受けさせてもらえなかった。

「受からなかったら寿司屋になれ」と父親から言われて「寿司屋になりたくないから勉強した」という苦労人だし、それで月6万を20年間払ったわけだし、申し訳ないというか、そこは本当に感謝している。

 

感謝してるけど、離婚にいたるまでには本当にひどいことがいっぱいあった。

そもそも離婚したいと言ったのは向こうだし、本当は離婚する気なんてさらさらなくて、「離婚する!」と言って私を脅せば毒親育ち行く所もない頼る人もお金もない私が我慢して自分にひれ伏して、自分の親の介護したり自分の言う通りに奴隷みたいにして私を自分から離れられないようにしたかっただけ。

しかもその時、娘は1歳だし、私が離婚届に判を押すとは思ってもいなかったんだろうね。

 

離婚届に判を押したら、アイツすごい怒り狂ってすぐに役所に出しに行って、その後さらに「住んでるマンション解約したから1ヵ月後に出て行って」と言ってきた。

私が「子どもどうするのよ!ムカムカ行くとこないのに!ムカムカハッ」と言っても「知らねーよ」と言っていた。

 

私も離婚届けに判を押すなら後先のこと考えてからにしろよ!って思うよ今考えれば。

でもそこが毒親育ちなんだよね。

親に相談しても「我慢しろ!」と言われるだけだし、友達や保健師や役所の法律相談に相談しても全員口を揃えて「我慢しろ」としか言わない。

そんなこと言われなくても毒親育ちの人間はみんな我慢してずっと生きてきてるのだ!

 

人に相談してる時は我慢して我慢して本当に追い詰められてる時なのに、さらに「我慢しろ 」と追い詰める。

「我慢しろ」と言う言葉で限界のギリギリまで我慢した結果、なにも後先のこと考えないまま、我慢の水が溢れて「もうこれ以上この人とやっていけない。一緒にいたら子どもが〇される。刺し違えて〇人事件になる」と思って離婚届けに判を押すのだ。

 

娘が1歳半の時、離婚してアパートで母子2人で住んで、友達もわかってくれない、話すら聞いてくれない、ちょっとでも言えば「我慢しろ、別にいいじゃん、親は?私ならこうするよ」とマウント取ってくるだけ。

毒親とは離婚を機に私のことを「一人でよくやってるよ」と認めてくれるんじゃないか…。

「今までごめんね」と謝ってきて解かり合えるんじゃないかと淡い期待をした自分がバカだったと気づく。

役所で手続きをするため、子どもを1時間くらい預けたら「大変だったんだぞ!帰りが遅い!何時間かかってんだ!」と新居で怒鳴られた時に、もうこの人とは解かり合えないんだなとやっと諦めがついた。

 

元夫もそうだった。

ワンオペ育児の不安、辛さ大変さをわかってもらおうと、子育て支援センターで元夫に子どもを2時間くらい見させたことがあった。

家だとアイツは本当になにもしなくて子どもが危険な目に合うし、だから子育て支援センターだったらスタッフのおばさんがいるし、事前にスタッフのおばさんに「旦那のこと見ててもらえますか?」とお願いして、私は救護講習を受けに行ったことがあった。

 

2時間くらい遊ばせてるだけでも、気使って大変だし、これでわかってくれると思っていたら「オレはやらなくていいのに休みの日に子どもの面倒一人で見たんだ。大変だった。オレすごいだろう。だからもう寝てていいよね」みたいな感じだった。

毒親もそうだけど、大変さがわかればそれで事が解決する訳じゃないんだよね。

共感性がない人間は「大変さがわかったから、手伝ってあげよう、協力しよう、一緒に考えよう」という頭にはならず「オレ大変だった!オレすごい!オレがんばった!」と自分の一人称で終わってしまう。