飲食店で働いているのだが、
新人さん(34歳)が三日で辞めた。


経験者と言っていたのだが、
正直動きが遅い。

こういう人は、陰口の餌食となる。

新人は物の場所もわからなければ
店のルールもわからない。
ましてや、店のルールは建前で
人によってやり方が違う。
だから、この人に教えてもらったやりかたが
あの人の前でやると
「お前、なにやってんの?」
となる。

そうすると、顔色をみて仕事をする人間が完成する。

新人が辞めても、
「あいつは使えなかったからよかった。
替わりはいくらでもいるし」
と、現場は言う。

しかし、新人を育てた自分の時間は返ってこない。

手を止めた時間や
一緒にテンパった時間
イライラした時間など
どぶに捨てたのだ。

さっさと教えて
使える人間に育てた方が
自分にとっても、後々楽になる。
そして、
はじめはどうしようかと思った程の新人を育てた!という
自分自身の成功体験にもなるのではないか?

「替わりはいくらでもいる」
と言っている時点で
教育の仕方は変える気はない。変わるのは貴様じゃ!と言っているので、
もっとお金を生むはずだった労働力を簡単に潰してしまうのだ。
それも、自己判断で。

自分のしてきたことは正しい。
人間は、自分で自分を否定できないから、
されてきた事をしてしまう。

自分の物差しではかってしまう。

このままの状況が続けば、
豊かな国、日本では
自分を否定出来ないのに
他人を簡単に否定する飲食業に就職する人間は減っていくだろう。

そして、「飲食業でいいや」と言うモチベーションの
みんなが大好きな、陰口の餌食しか集まらない業界になっていく。

出来るやつしか出来ない店はとても価値があるので、
そういう店は存続して欲しいが

一般的な能力を持つ私が働くような職場は
誰でも出来て、成り立つ仕組みを作るのが先じゃないかと思う。

資本主義社会を選択してるんだから、
労働力を潰す事程
機会損失を生み
生産性を下げている事に気づいた方がいい。

飲食業は沢山楽しいところがあるから
それを伝えれたらなぁと思う。

最適化で止まると、思考が停止する。
既製概念を破壊して、再び最適化しろ。
そして、破壊。