前々より計画しておりました、StatusGraphiteのグラファイトネックのstingray5用のリプレイスメントネックを載せ換えするお話についてですが、


昨日完了致しましたので、まとめます。
 
StatusGraphiteのネックを載せ替えるに当たって、沢山の懸案事項があり、なかなか調べてもイマイチどうしようもなかったので、懸案事項とその結果みたいなのを書きます。
 
 
《StatusGraphiteネック載せ換えヤバかったことまとめ》
 
①注文の仕方
注文の仕方ですが、これは別に困ることはなく色々な方法があるので、自分に合ったやり方でいいと思いました。楽器店に相談するもよし(イシバシ楽器、オレンジカウンティあたりが代理店の模様)、直接英語でメール飛ばすもよし、輸入代理店にお願いするもよし。好きなものでやればいいと思います。
 
②納期
これが心配でした。バンド活動など色々あるので届いたタイミングによっては楽器店に預けて載せ換えする暇はないと思ったし心配でしたね。結果としては注文から発送まで1ヶ月はかかりました。その後発送から到着に1週間ほどです。気長に忘れた頃に届きます。
 
 
 

この状態で届きます。ペグ以外の穴はありません。ペグの穴のサイズは指定すればそのサイズで開けてもらえます。インレイ等も色々融通がききますので、要相談です。
 
③取り付け
いざ届いたがどうやって取り付けるか、ですが、これもなかなか問題で、StatusGraphiteのネックには取り付け説明書が同梱されているのですが、当然ではあるのですがそれが英語で、工房やプロにお願いしなさいと書いてあるのですが、その工房が個人の場合、まず受けてくれないでしょう。材が特殊で責任が取れないというのが大体の理由ですが、確かにど正論ティーなので、工房に持ち込むなら過去のグラファイトネックの加工経験があるところがいいですね。それか楽器店ですと、イシバシ楽器等、StatusGraphite製のベースを輸入代理している店に相談してどうか、というところですが、大手楽器メーカーはネットで色々言われているので微妙な気分ですよね。そんなこんなで結局私は自分で取り付けました。
 
④取り付けてる時にビビったこと
ネックそのものの性状にめっちゃビビりました。画像で説明すると、

です。ドリルビットで穴を掘り進んで行きますが、この上の塗膜(?)の層がムッチャ厚いです。それをすぎると死ぬほど硬いカーボンの層に達します。このカーボンの層は削れると鉛筆のカスみたいなのが本当に出てきて手に汚れがつき、作文をめっちゃ頑張った夏休みの少年のようになります。その後気持ち程度白い削りかすが出る謎の層に達したあと、この後が1番やばくて、スカスカした本当にマジで発泡スチロールみたいな層に達してビットがストンと回転をかけなくても入り込みます。ビビります。発泡スチロールと思って問題ないなにかが入っています。もはや入ってないレベルです。この一連の層が表と裏にあり、要するに中に発泡スチロールが詰まった箱です。ただ、一度性状が判明して仕舞えば別に難しいことはないです。クソ硬いし、ドリルがストンと入った後に対側に貫通してしまわないように、半端ない集中力が要りますが、できない作業ではありません。工房や楽器屋さんは2万円からくらいの施工が相場ですが、私だったらメチャクチャに疲れたので2万ではやりません。ちなみに、説明書を読めば分かるのですが、下穴は木の時よりも太く、でもビスがスカスカにならない程度の細さ、と書いてあります。あの手この手で穴のサイズを微調節するといいですが、私は結局金属加工用のホームセンターにあった700円くらいのドリルビットセットで強行しましたし、強行というほどもなく普通にいけました。ビスを挿し進める際に、塗膜が割れるのでビスを刺す前に出来上がった下穴に面取り加工、カウンターシンク加工をすると塗膜も割れないので綺麗にいれれます。と、やり方や注意点を色々書いておりますが、全部、StatusGraphiteがくれる付属のマニュアルに記載されていることです。あとのネックの取り付け方は木のネックの取り付け方と同じです。センターをしっかり合わせてネジ穴を全部正確に写し出しあとはドリルで行くだけです。
 
⑤ネジについて
これもなかなかに心配でしたし、この部分が本当にネット上ではどれだけ調べても出てきませんでした。結果として、ネジは純正の木ねじで大丈夫です。グラファイトの層にしっかり噛み込み木のそれよりむしろ強固に食いつきます。
 
⑥そういえばフィッティングも心配でした。
届くまで判明しませんが、ネックポケットにしっかり嵌るか、とても心配でした。結果として純正に比べ、ほんの少しですが隙間が生じる具合でしたが、個人の工房さんに相談していると、多少の誤差はブリッジサドル等で修正が効くが、純正のボディに手を加えると後戻りできないのでオススメできない、付けるならその隙間のままで問題ない、ということでしたので、これもこのまま強行しました。結果としてピッチの狂いはブリッジサドルの調節で全て綺麗にチューニングできました。
 

参考画像
 
⑦トラスロッドについて
これもなかなか心配していましたが、驚くことにちゃんと効きました。調整いくらでも可能です。ローアクションも十分に出せると思います。
 
 
そんなこんなの懸案事項を経て、取り付けが完了したものがこちらです。
 
 

センターズレ等なにも問題なくネジが効かなくなるとかの問題もなくしっかり楽器として機能するものになりました。Musicmanのトラスロッドはネックヒール側にあるのでボディにそのザグリの隙間ができてしまうのでそれを隠すためのピックガードを作り直したいところですね。時間があるときにまたやりたいです。
 
非常に疲れました。私は急ぎだったしお金もなかったので自分で付けましたが、余裕のある人は絶対に信頼できるプロを探してお願いしましょう。今回は素人DIYでも可能であることには可能だという記事を書きましたが、自分のDIYヂカラにメチャクチャ自信があって他人に任せるより自分の腕の方が信頼できるという人以外にはオススメできません。ネックや楽器も安くないです。もしこの記事を読んでじゃあやってみっか!となって失敗しましタァ〜wってなっても私はなにも責任は取れないですし、全て自分の腕との相談になってくると思うのでその辺の覚悟がある人はペグのところの小さいビスの下穴を開けてみて、それから無理かどうか考えてもいいかなとは思います。
 
以上、ネットをやいろんな資料を見て分からなくてこまったことのまとめでした。ネットって案外なにも書いてないよなあ、といつも楽器の改造をするときに思いますので、同じような状況の人の力に少しでもなれたらな、というのが松尾工務店の経営理念です(意味不明)
 
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