12月17日22時からの「ワルイコあつまれ」(34)〜稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾と学ぶ教育バラエティーを見た。
この中のー「子ども記者会見」が面白かった。日本一熱いスポーツキャスター松岡修造が登場した。
ワルイコ新聞はると記者「スポーツの試合などを応援している修造さんを見ていて第一印象は、諦めが悪そうな人だなって思うんですけれど、修造さんは諦めたりする時ありますか」
松岡修造「僕はもともと、松岡あきらめる造だったんです。みなさんと同じくらいの頃ですよ。小学校、中学校の時に、相手が無茶苦茶強かったり、相手が僕より弱くても、負けそうになったら急にヘーって一生懸命やらない態度を取ったりしたわけ。諦めちゃってるわけ。逃げてたわけ。それである時、コーチによばれたの。『修造、このまま諦めちゃったら、あなたの人生終わるわよ』って言われたんです。そこからだったんです、変わって」
「僕がジュニアたちに言っていることがあって。諦めないっていうことを諦めるなって。
オトナ新聞しんごちん「どうして人は諦めてしまうんですか」
松岡修造「やはり、一度、大事な時に諦めちゃったら、習慣になるんです、これって。だから、どんなちっちゃなことでも、できる限り諦めないって力が身につけば、習慣になっていくんで、それをどんどんーー特にみなさんの年代っていうのは、大事にされた方がいいなと思います」
ワルスポまさひと記者「いつでもポジティブな修造さんですが、本当にポジティブですか」
松岡修造「僕は松岡ネガ造でございます。今でも99%近くネガティブな思いがやってくるんです。だから僕はジュニア合宿やっててもネガティブな人はすごく気持ちがわかるから、向いているんです、教えるの。やっぱりその声を聞いて、心の声を聞くと共にどのようにすればポジティブになるか方法を一緒に考えていきたい」
ワルイコニュースあんじゅ記者「テニスプレーヤーとスポーツキャスターのどちらが好きですか」
松岡修造「迷いゼロです。今ですね。なぜなら、僕の生きがいは、応援することなの」
「僕…ウィンブルドンベスト8に入ったんです。これは周りから見るとすごいこと。僕にとっても記念ですよ。でも、東京オリンピックの日本代表選手団の応援団長をさせてもらった。この方が僕は嬉しい。応援するのが大好きなんです。思いを共有できるから。例えばジュニアと子供たちを指導していく中で、その子が変わっていくのよ。成長していくのよ。それを見るのが楽しい。例えばオリンピックで応援している選手と思いを共有できるわけ。応援してて自分も戦っている気持ちになれるのよ。誰が一番力もらっているかというと、僕がもらってるの。こんな楽しいものはないですね」
ワル通信りょう記者」錦織選手と修造さんはどちらがすごいんですか」
松岡修造「錦織選手と僕を比べちゃいけない。失礼すぎる!…くらい差あるのよ。僕が錦織選手を見たのは小学校5年の時です。合宿来たわけ。背が小さくてヒョローっとしていて力も全然ない中でプレーを見た。ラケット、パンと落としてしまった。僕の想像を超えてるの。ここからポンと急にドロップショットしちゃったり、ワンバンドするんだなと思ったらワンバンドで打ったり。全部教えてもらっちゃったのよ。師匠さんですわ。これは彼が持っている才能ですね」「でもね、僕が言いたいのは、スポーツであれば、いいな、この人、才能があってという人がいるじゃないですか。その人と比べないってことですね。比べたって仕方のないことだから。その人が持っていない自分の才能って何だ?繰り返しできる力だぞって、夢に向かう思いの力だぞって。いろんな才能があるんですよ」
この記者会見は、教えてやるっていうのではなく、自然に気づかせてくれる言葉を引き出しているのがすごい。何かを始める動機って、松岡修造のような偽りのない本音の言葉だったりする。失敗談とか、後悔している話とか。
Eテレ、すごいぞ!