スペインのオリンピック代表を見つつ日本代表を省みて | 日本で活動中のサッカー監督のブログ

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バルセロナで修行してきましたが、2017年より日本で活動しております。

先日、ロンドンオリンピックの
スペイン代表候補が発表されました。
22名のうち最終的に18名を選ぶそうです。
ちなみに日本代表の初戦は
スペイン代表です。

サンスポより↓
http://www.sanspo.com/london2012/news/20120703/soc12070322520024-n1.html

 ▼GK 
ダビド・デ・ヘア(マンチェスターU)
ジョエル・ロブレス(Aマドリード)
ディエゴ・マリーニョ(ビリャレアル)


  ▼DF
セサル・アスピリクエタ(マルセイユ)
ジョルディ・アルバ(バルセロナ)

ハビ・マルティネス(ビルバオ)

アルバロ・ドミンゲス(ボルシア MG)

マルティン・モントーヤ(バルセロナ)

アルベルト・ボティア(スポルティング・ヒホン)

サン・ホセ(ビルバオ)

イニゴ・マルティネス(Rソ シエダード)


 ▼MF

チアゴ・アルカンタラ(バルセロナ)

アンデル・エレーラ(ビルバオ)

コケ(Aマドリード)

オリオル・ロメウ(チェルシー)

イスコ(マラガ)

フアン・マタ(チェルシー)

イケル・ムニアイン(ビルバオ)


 ▼FW
アドリアン・ロペス(Aマドリード)

アルバロ・バスケス(エスパニョール)

クリティアン・テージョ(バルセロナ)

ロドリゴ(ベンフィカ)

結論からいうと超最強です。
スペインリーグやプレミアシップで
出場し、結果を出してきた猛者
たちが集結しています。

対して
日本代表の選考にはいろいろ
疑問点があります。
もちろん監督の好みは
ありますが
選手の評価をするうえでの
原則が大きく外れているように
思います。
どのレベルのリーグで
どれくらい出場して
どのような結果を出したか
という原則です。

香川選手が招集されないことに
ついては納得できます。
なぜなら過酷なシーズンを
終えた直後にW杯アジア最終予選を
戦ったことで体がボロボロだろうし
良いパフォーマンスが発揮できる
と思えないからです。
しかし宮市選手が予備登録
メンバー止まりになっているのは
全く理解できません。
この世代で最もトップレベルの
リーグを経験していて
日本代表のエースになりうる
存在に僕は思っていたので。
連携を重視したいという意図は
わかりますが、その連携でさえ
個々の能力の限界で破綻
したことはトゥーロン国際大会
で判明したはずです。
プレミアシップでチェルシーの
DFをごぼう抜きにした価値や
そこで実際にプレーした経験を
あまりに過小評価
しすぎていると感じています。
また大津選手など
所属クラブでほとんどプレーできていない
選手の選出にも疑問です。
彼らの才能を否定するものでは
ありませんが、試合に出ていない
選手は試合での駆け引きや
プレーにおける一瞬の判断が
弱くなってしまったり
メンタル面で試合にうまく
フィットできない事態が
往々に発生します。
シドニー以降の
オリンピック代表がなぜ
グループリーグで無残な負け方を
重ねたのかを考えると
その大会のレベルの試合に
全く順応できていない選手
その大会のレベルで
プレー経験がない選手ばかりだった
ことが根本的な問題です。
オーバーエイジで選んだ選手が
バックアップメンバーに
なっているという事態も
本当に馬鹿げている
としかいいようがありません。
個人的な好みでいえば
指宿選手や工藤選手の
元柏レイソルユース組。
鹿島でレギュラーポジションにいる
柴崎選手が見たかったかなぁと。

とはいえ
もちろん選ばれた選手らには
全力で頑張ってほしいし

いい意味で僕の失望を裏切って
良い成績を残してほしいと。
心から応援してます。