社会人野球クラブに200万円を寄贈 姫路の吉田組 のつづき


2020年令和2年8月20日木曜日
神戸新聞朝刊、わがまち面広域B

入社後、文系出身者に対し、工事現場で施工管理の
技術責任者となる国家資格や1級建築士の資格取得を
後押しする。壺阪さんは「選手は野球をやめた後の
暮らしも考える。一生モノの資格を取得できれば
安心でき、会社にとっても現場を支える人材となる」。
週休2日制など働き方改革も合わせて実施している。

来春は約30人を採用する見通しで、うち10人が同野球団、
10人は吉田組が新設する軟式野球部に所属する予定。
いずれも強豪チームで腕を磨いた選手たちという。
自社の専用練習場も姫路市内に建設する。

同野球団も、吉田組との連携に期待する。大手企業が
運営するチームと違い、球場使用料や
遠征費などの原資は、選手の部費のみ。
球団運営資金の不足に加え、選手を
勧誘しても働き口の紹介ができなかった。

「プロ野球を目指すより、仕事を持って生活の基盤
をつくった上で、硬式野球を続けたい選手が大半」
と尾崎さん。選手は多い時で35人いたが、
現在はコーチ兼任を含めても23人という。

同野球団は、播磨町のスポーツ用品店「ホンジョー
スポーツ」の店主だった大村節二さんが結成した。
尾崎さんは「誰もが企業チームに所属できる
わけではない。休廃部が相次ぐ中、硬式野球ができる
環境を提供し続けたい。半分は意地ですよ」と話した。


会社登録チーム数は半数
川鉄、小西酒造、神鋼・・・
姿消す県内名門

日本野球連盟によると、社会人野球のチームには、
会社登録とクラブ登録がある。会社登録は主に
大手企業のチームで、クラブチームは個人会費などで
運営されている。連盟加盟のチーム数の推移
をみると、全体では1949年から横ばいだが、
会社登録に限ってみると半減している。

全国では、49年に計342(会社196、クラブ146)
あったチーム数は、2020年4月末時点で
353(会社99、クラブ254)という。

近畿地区は会社登録が最盛期の48から13チームに。
中でも兵庫県内を拠点に活動するのは現在、
日本製鉄広畑と三菱重工神戸・高砂の2チームのみ。
景気低迷や業績悪化を理由に、名門チームが
相次いで姿を消してきた。

1994年の川崎製鉄神戸の解散(廃部)に続き、99年には、
社会人野球の名門で全国唯一の酒造企業チームだった
小西酒造硬式野球部(伊丹市)が休部を発表。深刻な
業界不況に伴う経営改善策の一環だった。

02年には、神戸市や加古川市を拠点にした
神戸製鋼硬式野球部も休部した。西武ライオンズなどで
活躍した和田一浩さんらプロ野球選手を多数
輩出したが、神鋼のコスト削減策の一環で、
約50年の歴史に幕を下ろした。(段貴則)



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