見送る日 | パパパパーキンソン*

パパパパーキンソン*

夫がパーキンソン病の診断を受けたのは2015年の秋でした。
この数年、病気の進行の加速を嫌でも実感させられています。妻(自分)の覚悟が病状に追いつきますように。。
キホンは楽しく。なるべく楽しく。

弟をみおくった。


葬儀の前の晩、
最後のレッスンを終えた後からお腹が張って痛くて、つらかった。夜中も何回か起きてしまった。
薬飲んだり、ツボ押したりもした。
このまま具合い悪くなって、葬儀に行けなかったらどうしようと思った。
ぜったい行くんだが。今思えば。



会場まではタクシーで向かうのでそこは心配ないのだけど
夫の支度が思いのほか大変なことに(・_・;

前回、礼服を着たのは5年くらい前?
そのときも手伝ったとは思うけど、ほとんど覚えがないということは
この数年で、不自由度が増してしまったのだとしみじみ実感する。。


特に大変だったのはネクタイ。
手伝ってみたものの、
「この部分にここを通して」と言われてもなかなかうまくいかず、汗だくだった。
ワイシャツも、スーツ上下もやっとのことで着終えた。

着替え終わったあと、くたびれきった夫は
「人の葬式にはもう出られないな」
と呟いていた。
たしかに…よほど近しい人じゃなかったら無理に行かなくてもいいと思う。親族関係はわたしが代わりに行くさグッ





会場では車椅子を借りてみたけど、本人は歩きたがってにやり
そのたびの"立ち上がり"は、どうしても慣れてる私の手が必要となる。
娘たちも義姉も付いていてくれたが、立ち上がるタイミングがどうも上手いこといかない…
これはどうしたものか汗うさぎ


ある程度は任せたが、やはり私でないと無理だと本人も思ってしまっているのが
外に出るとよくわかる。

そんなこんなでバタバタして、悲しむ余裕もなくほっこり


これはこれでよかったのかな。









義妹が挨拶で
「やさしい人でした。ずっと一緒にいられると思ってた…」

消えいるような声で言っていた。


そんなふうに言ってもらえることを
姉として心からうれしく思った。

夫が先に逝ったとしても、
そんなこと、言えないし言わないと思にやりにやり



最期にそんなこと言えるってすごい。
言ってもらえるって、すてき。
ありがとうね。


キラキラキラキラ



あっという間だった2週間。
夜中に病室から"ぶどうが食べたい"ってLINEがきてから10日しか経ってない。


現実感がなくて、自分のからだがほわほわ浮かんでるような心持ちだけど
元気でいなくては



弟との最後の思い出はどうやら"果物"に決定ほっこり
そんなに果物好きな姉弟ではなかったけど、
この夏に実家行くときに、弟に「梨たべたい」って言われたのを、へぇぇと思ったのを
あらためて思い出す。




この秋は果物いっぱい食べるぞ🍇🍎🍐