暮らしとたべごと Cafe ふたつの木
お店の屋号です。
ふたつの木は、の由来は、名前の「林」からつけたもの。
夫がつけてくれました。
この名前、本当にとても気に入っています。
「林」の名前から付けていることをお伝えすると、皆さん「なるほどー!」って言ってくださるのがうれしくて、つい(*´艸`*)うふふという気持ちになります。
お店を始めてからずっと、「ふたつの木」はわたしの分身みたいなものだから。
だからいっぱい、揺らいでいますが(笑)
「暮らしとたべごと」は、カフェを休業にした2015年からつけました。
Cafeを休業してからも、Cafeの名称をとらなかったのは、カフェとしての人が集い、文化が生まれるような雰囲気をなくしたくないと思っていたからです。
わたしは、料理やお菓子作りがとても上手な祖母2人と、母に恵まれて、日々手作りのおいしい食事やおやつを食べて育ちました。毎日のことを話すのも、たいていお台所でした。
だから、小学生の時には自分でお菓子を作ることも自然なことだったし、家庭科は成績もよかったです。
母方の祖母は、洋食や中華料理を作ってくれることが多く、牧師夫人だったこともあり、人が家に来て食事をふるまうことも多い家庭でした。
わたしはそれをみて、時に料理を手伝い、ともに食卓を囲み、食後に紅茶とお菓子をつまんで話をする、という時間が大好きでした。
父方の祖母は、おせちを一緒に作ってくれて、わたしは祖母からおせちを習いました。今でもその時のノートは宝物です。また全国のおいしい果物やお菓子をお取り寄せしていた祖母が、ちょこっとずつ、さも大事そうに!分けてくれた数々の食べ物を食した経験は、わたしの食の経験値をぐっと広げてくれたものだと思います。
母は、毎日おいしい料理を作ってくれて、学生時代にはお弁当を作り続けてくれました。小学生の時に友人が遊びにきた時にパンを焼かせてくれたり、おいしいケーキを焼いてくれたり、自慢の母です。
大好きだった祖母はふたりとも他界し、わたしにたくさんの素敵な食器と、本と、食に対する知恵とセンスを残してくれました。母は今でも、おいしい料理とあたたかな食卓を与えてくれています。
さて、わたしはどうでしょうか?
家で使うには多すぎる素敵なコーヒーカップにお皿、栄養学を学んだこと、人が集まって話をするのが好きでそこにおいしいものがあればもっといいなと思って、お店をすると決めたのは、ごく自然だったと思います。だれかと関わりあうのに、わたしにとって「食」は欠かせないものだったから。
だからこそ今も、食関連の仕事を通して、人と関わりあうのが何より好きだと感じます。
私生活でいえば今やふたりの息子の母。
正直祖母や、母たちがわたしに与えてくれたような豊かな食をこどもたちに向けられているかといえば、どちらかというと気まぐれにやっている程度だなぁと思います。
それはそれで、いいのだ、と思っています。
最初は、母がしてくれたようにするべきだと、自分の育児の未熟さを悲観していたけれど、それはわたしのやり方ではないと、母に伝え、降参してからは、とても楽になりました。
そして、食のほかに、わたしにとっては「生きること」について考え、伝え、話し、分かち合うことが何より好きなことです。たぶん、かなり語り合えます(笑)
女性として、もっと豊かにしあわせに生きていくことを大切にしたい。
「暮らしとたべごと」はそんなわたしのテーマから生まれたものです。
たべごとだけは、足りない。
暮らし(つまりは生活、生きること)とたべごとが好きであること、そのうえで、よりよくしあわせに生きていくすべを分かち合う。それがわたしが仕事を通して伝えていきたいことなのだと思います。
いままでも懸命にやってきたつもりですが、これからはより伝わるように、さまざまな方法で広げていきたいと思います。
これを読んでくださっている、あなたにとっても何か役立つことをできるわたしでいたいです。